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東方機神録
幻想郷と言う名の楽園
〜博麗神社 客間〜

「(・・・・・・っっ・・・・・・・ん・・・・・此処は?)」

俺は意識が覚醒の水面に上がって来るのを確認して、今いる状況を把握しようとした。

「(??)」

意識の中で状況確認の機能を呼び出したが機器からの反応が無い。更に身体に装備されている筈の強化骨格アーマーも外されていた。

「(取り敢えず、モスキート・ソナー使っとくか)」

周囲把握機器モスキート・ソナー起動。

キィィィィィィン・・・・・・キィィィィィィン・・・・・・・・

モスキート・ソナーを使い、周囲の状況を調べた。俺は小さな部屋に寝かされている様だった。

「(さて・・・・・・どうしたものか)」

取り敢えず、起きて外に出ることにした。


〜博麗神社 居間〜

霊夢「結局、あいつはなんなのよ?」

アリス「彼は人間・・・・・と言いたいけど」

魔理沙「あれを見たんだ。そうとも言えないぜ」

紫「そうね、彼この幻想郷に招かれたと言うようなものだからね。ないとも言えないわ」

霊夢達四人は居間でそう言っていた。其はさっき運んできた青年の事だった。


〜魔法の森 内部〜

霊夢「此だけ探しても見付からないなんて」

霊夢達は魔法の森の上空をただよっていたが、落ちた痕跡が無かったので降りて探して見ることにした。

魔理沙「なあ?ホントにこの辺りに落ちたのか?」

紫「ええ、間違い無いわ。この辺りよ」

アリス「でも、何処にも落ちた痕跡なんて無かったわ」

霊夢「でも確かに、この辺りnーーーーーーー」

リリーン・・・・・・・・・リーン・・・・・・・・リリーン・・・・・・・・

突然、鈴の音が聴こえてきた。

紫「ッ!ーーーー霊夢!彼処よ!」

紫の指差す方向を見ると、一人の銀色の着物を来た少女が此方を見ている。そしてまるでコッチだ、とも言わんばかりに手をこまねいている。

霊夢「・・・・・・・・行ってみた方が良さそうね」

魔理沙「だな」

霊夢達は少女に導かれる様にして、森の奥へと進んで行った。

少し歩くと、少女はいきなり止まって、何もない筈の空間に手をかざした。そうすると、其の空間が裂け、中に入れる様になった。

霊夢「結界を張ってたのね」

魔理沙「どれだけ探しても見付からない訳だぜ」

アリス「全くね」

紫「・・・・・・・・」

霊夢「どうかしたの?紫?」

一人、訝しそうに結界を見ている紫に霊夢はそう言った。

紫「・・・霊夢、この結界、あなたなら解る筈よ」

霊夢「?紫、あんたいきなり何言ってーーーーーーーッ!これって!?」

紫「そう・・・・・・此れは幻想郷に張られているのと同じ・・・・・・・・・・・博麗大結界よ」

魔理沙・アリス「「!!!?」」

霊夢「確かに、同じね」

結界を見ていた霊夢がそう言った。

紫「まさか、この結界、この幻想郷が張ったと言うの・・・・・・・其処までの外来人がこの中に?」

霊夢「行ってみるしかないでしょう・・・行くわよ」

そう言うと四人は結界の中に入って行った。

〜魔法の森 結界の中〜

霊夢「此処が、結界の、中?」

其処は開いた木々の間から光が差し込み、其の側に小川が流れている、そんな場所だった。

魔理沙「っ!霊夢!彼処だ!」

魔理沙の指差す方向を見ると、一人の青年が木にもたれかかっていた。そして其の手には刀が握られていた。

紫「この子がこの幻想郷に招かれた外来人・・・・・・」

魔理沙「・・・・生きてるよな?」

アリス「ええ、生きてるわ」

霊夢「兎に角、神社まで運ぶわよ」

そう言って、四人は青年を動かそうとした。すると、辺りにいきなり、障気が吹き出して来た。

紫「ッ!ーーーー霊夢!急いで!!」

霊夢「わかってる!!」

霊夢達は間一髪で青年を運び、其のまま神社へと向かった。


〜博麗神社 居間〜

霊夢「いきなり障気が吹き出すなんてね」

魔理沙「普通、障気は魔法の森に一定に漂ってるのにな」

アリス「あんなことは初めてよ」

三人はそう言い合っていた。紫はスキマを開けると

紫「・・・外来人さんが目覚めたみたいよ」

そう言った。

霊夢達は其の青年に会いに客間へ急いだ。

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あきゅろす。
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