まりもちーず
I'm hungry 2
キッチンでグースカ寝てる野郎はシカトし、すぐ側のダイニングの席についた。
ー今日のメシは大丈夫だとして、問題はそれ以降…ー
文字通り頭を抱えて悩むサンジに後ろからいつの間にか起きていたゾロが声をかけた。
「おい。腹減った。」
今一番聞きたくない言葉にサンジはゾロの顔も見ずに言った
「今の船の状況知ってて言ってんのか?もしそうならてめぇは最強の空気ヨメ男だぞ。」
いつもなら「んだとコノヤロー」などと歯向かってくるのに今日に限ってそうしないサンジにゾロはモヤモヤしながらもキッチンをあとにした。
甲板に出るとルフィ・チョッパー・ウソップが三人仲良く海へと糸を垂らしていた
「オイ、釣りか?」
「今食料が底をつきそうなんだ。釣れないと今夜のメシが無くなるらしいぞ」
説明するチョッパーの後ろでサンジの用意した餌をつまみ食いしようとするルフィを見て
『これじゃ晩飯は絶望的だな』と思った。
ゾロはシャツを脱ぎ、上半身裸になると迷わず海へと飛び込んだ。
「お、おいゾロ!」
思わず甲板から海を覗き込んだウソップの肩をサンジが掴んだ。
「大丈夫だろ。海ん中に自分そっくりなマリモでも見つけたんじゃねーか?」
そう言って心配するそぶりすら見せないサンジを見やると、心なしか耳が赤くなっていた。
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