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まりもちーず
いつものこと
大海原に浮かぶ一隻の船。
サウザンド・サニー号
その船にのっているのはもちろん海賊である。

この船にのっているのは普通ではないクルー達ばかりだ。

いや、この海においては普通というのは通用しないのだろう。

*****

オレの見つめる先には

くるくると良く働く黄色い丸い頭をした細身の美人。
いや、まぁ一応男か。

パンダの絵柄のエプロンの紐をその細腰で締め、今おやつを作っている。


楽しそうに少しはにかんだ口元。

ぐるぐるの眉毛。

両の手から生み出される料理は最高だ。

こいつの名はサンジ。
麦わらの海賊団の名コックだ。


オレは戦闘員。
なんの因果か、こいつに心底惚れている。

なんつうか…可愛い。
くるくると良く変わる表情が堪らない。


「ほらよ。」
ゴトっとオレの目の前に出されたのはシンプルな塩おにぎり。

オレの好みを完璧に知っていて、たまにこうやってオレにだけに別メニューを出してくれる。

な?この状況で惚れるなってのは無理だろ?


まぁ、もっともまだ想いはこいつには告げてない。
こいつは根っからの女好きだからだ。

「好きだ…」

小さい声でおにぎりを食べながら無意識に言ってしまった。
それを聞いてサンジがぴくっと反応した。

「あたりめぇだろ。この一流コックのサンジ様が愛情込めて作った塩おにぎりだぞ。美味いに決まってるだろ。」

あぁ…おにぎりのことだと思われたか。

普段なら恥ずかしいからそっちの方がありがてぇが、その日のオレはなんだか変だった。

「お前のことだ」
「は?」

ぐるぐる眉毛をさらにぐるぐるさせてサンジがこっちをみてきた。


「オレはお前が好きだ。」

極めてシンプルかつストレートな剛速球を気がついたらサンジに投げていた。

ふと、手に持ったおにぎりから顔を上げるとサンジが顔を真っ赤にさせていた。
そのまま後ろに卒倒したサンジ。
あの日はそのせいでドタバタしていた。

*****
そして今に至る。

明け方の食糧庫で愛しいちーず頭の恋人が寝ている。

寝ながらも無意識にオレの腕を胸に抱いて離そうとしない。
はぁ…全く…
そんなことするからオレはお前にベタ惚れなんだよ。



おわり。

あとがき


はじめまして!
真愛(まさちか)です!
初めての小説をアップしてみました!

最初なんでエロは無しで、ゾロとサンジの馴れ初め(?)を書きました(^O^)

乱文ですが読んでいただきありがとうございました!
ゾロはサンジが大好きだったんですが、実はサンジは出会った瞬間に一目惚れしてたっていうなんだよこのやろうラブラブじゃねぇか的な感じにしました(笑)

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あきゅろす。
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