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二人の立ち話

(のんびりしてたら
遅くなっちゃった……)

先生、ケンカするなとか、
そういうきれい事は言わない。
先生も、昔ちょっと
荒れてた時期があってな。

大迫ちゃんが?
ウソだぁ。

ウソなもんか。

(あれ、あそこにいるの……)

琉夏くん、大迫先生!

○○ちゃん。

おう!
どうしたぁ、
女子がこんな時間に?
早く家に帰れ。

すみません!

なぁ、琉夏。
なんでもいい、先生に
話したいことがあるか?

ないよ?

本当だな?

うん、本当。

そうか……
うん、まあよし!

でもな、なんかあったら、
すぐに先生に言え。
全力でぶつかってこい。
先生は絶対逃げない。

オッケー、そうする。
でも先生、俺が全力で
ぶつかったら、倒れちゃうよ?

バッカヤロー、
お前なんかにつぶされるか!
こう見えても大学時代は、
ラグビー部のNo.8だぁ!

そっか。
なんか、スゲェ。

フフン!
わかりゃ、いい。
じゃあ、二人とも早く帰れよ?

琉夏くん、なんかしたの?

なんにも?

じゃあ、
どうして大迫先生にーー

大迫ちゃんはさ、
俺のこと見つけるといつも
なんだかんだ
話しかけてくれる。

そうなんだ。

いい先生だよ、大迫ちゃん。
ちょっと、ちっちゃいけど。

(ふふ、でも……
そうだね、いい先生だね)



あきゅろす。
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