お笑い芸人
(あ、紺野先輩と新名くんだ。
珍しい組み合わせ……)
へぇ、詳しいんだな!
テレビにはこの前出たばかりなのに。
ネットだと割と前から人気あったんスよ、あのコンビ。
レギュラーも一本持ってるし。
オレはそれで。
ネットか。
僕も気になってるんだけど、
そこまでチェックしきれなくて……
紺野先輩、新名くん!
○○さん。
チーッス。
ふふっ、チーッス。
何の話、してたの?
お笑いの話。玉緒さんがDVD買ったっていうからさ。
ね、玉緒さん。
ああ、うん、そうなんだ。
彼がやたらと詳しくてね。
僕より詳しいくらい。
僕の周りでここまで話せるのは新名君くらいのもんだよ。
嬉しいなぁ。
へぇ〜……
でも、どうしてこんな所でそんな話に?
それはまあホラ、
いいじゃんそのことは!ね!
?
……あっ、そうだ!
この前の服装検査で逃げただろ、君。
さらに、その前も。
アハハ……
まあ、その前の前もかなー、
みたいな?
みたいな?って……
それで、偶然見かけたから
週明けに直してくるように
厳重注意をしようと思って
声をかけたんだ。
なのにいつの間にかお笑いの話に……
危うく流されるところだった。
じゃあ新名君、本題にーー
お疲れっした!
さいなら!
あっ、待て、
何度も逃がすか!
今日こそは……!
うまく話題を逸らしたと思ったのに〜!
(ごめん、新名くん……)
(それにしても……
紺野先輩、違反した生徒の履歴をみんな覚えてるのかなぁ)
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!