とばっちり?
(そろそろ帰ろうかな。
……ん?あそこにいるのって……)
だから……
おい、聞いてんのか?
いらっしゃいませ〜……
あ。いらさい。
……疲れてるね?
ははは〜……
店の改善要求をしてたところだ。
改善要求!?
なにがあったの?
ここに置いてあった本、買ったら中身が全然、違ってた。
違ってた?
柔道特集だと思って買ったんだ。なのに……
柔道特集?
うん。
”一撃必殺!
華麗なる絞め技”ってピンクのでかい文字が書いーー
嵐さんストップ!!
言わなくていいから!
なんでだよ。
本当のことじゃねーか。
いや、そうなんスけど!
ハァ……
てか、どうして、きゃる〜ん★
みたいなウインクした女の子が表紙の本見て、
柔道の特集だと思うかな……
柔道着着てた。
すげー着崩れてたけど。
でしょ?
ブ……あーあーあー、
アンダーウェアが見えてる感じで。おかしいっしょ?
あれくらいのこと、
よくある。
ですよねー……って、
ねーよ!
ねぇ、嵐くんは何の本を買ったの?
それはホラ……
なんつーの?
男の子の秘密的な?
?
まあとにかく!
雑誌コーナーの陳列に関しては今、オレの独断じゃ変更はできねぇんで、今日のトコはカンベンしてください。
今日のことはちゃんと店長に進言しとくんで!
この通り!
結果は必ず聞かせろよ?
押忍。
よし。
悪かった、時間とらせて。
じゃあな。
ありがとうございました〜……
(お疲れさまでした……)
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!