実は幼なじみ
家には帰らないのか?
おばさん、心配してたぞ?
そっか、
うん、まあその内ね。
(あれ、あそこにいるの……)
琉夏くん、設楽先輩!
ん?
○○。
何だ、こんなとこで。
設楽先輩は、
お買い物ですか?
あぁ、運転手が母の使いで……
それより、
おまえたち知り合いか?
はい。
琉夏くんたちも?
うん、実家が近所だから。
そうだったんだ?
しかし……
おまえちょっと見ない内に
ずいぶん変わったな。
なんだそのアタマ?
カッコいい?
”なんだ”っていうのは、どういうつもりだってことだ。
つまり、
理解できないってことだ。
怒られちゃった。
運転手 あの、坊っちゃま、
そろそろ参りませんと、
ご予定が……
うん。
じゃあな。
琉夏、おばさんに連絡しろよ?
わかった。
コウにも伝えとく。
琥一!?
……あ、あぁ、そうだな。
?
じゃあ!
はい!
そっか、
2人は幼馴染みなんだね?
じゃあ、琥一くんも?
そう。
小学校の頃は、
3人で一緒に登校してた。
へえ!
でもなんか、
ちょっと想像できないかも。
昔からあんな感じだよ?
それで、
よくコウに泣かされてた。
(だから琥一くんの
名前が出たら慌てたのか……)
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