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ミリバ 短編集
閑話 マクベスside



お昼休みの鳩便…いや梟便か、
いつ見ても衛生状態が悪いよな、食事中に来るなよ。いつも思う。



パサリと目の前に落ちた手紙はマロンから俺達に宛てたもの。

右隣にマリリと左隣に叢雲、正面にはマラドーナ、ユーロ、チルド。


グリフィンドールのテーブルだが、ここだけ異色なのは去年からなので誰も何も言わない。一年生は珍しそうに見るがな。


封筒を開封し、中身を開く。日本語で書かれたソレ。




“毎週日曜日の昼飯後は必要の部屋に集合、『闇の魔術に対する防衛術の練習がしたい』を願うこと

来年の為に”

あと、石化を治す薬の製作に手伝ってほしい


と、それだけだった。



「盗作野郎か」

「来年習う分を、この一年で覚えるってことね」

「マンドレイクか…俺やだなー」



マラドーナが顔を、しかめて言った。確かに、あの不細工顔はないと思うが薬にする際躊躇なくできると思うんだが。



「今年は主人公組が、どうにかしてくれますし」

「問題なのは来年からだろ」



ユーロとチルドは最早早速放置を決め込んでいる。

来年…秘密の部屋、か
チルドとユーロは純血で、問題なし、マラドーナとマロンは混血でこちらも多分、問題なし。

他はマグル出身だからなぁ…まぁウィーズリー家長女と関わりを持つ可能性があるのは、グリフィンドールの俺かマリリか叢雲だろうか。

危険なのは変わりないが。



「気をつけろよ、マリリ」

マリ「え?どうして?まぁくん」

「ああ、そうだな」

マリ「え、えっ??叢雲までなんで?」



わかっていないようだが、結構赤寮の生徒(男子)から人気がある彼女。

隠れファンもいるほどに。

まぁ、俺が睨みを利かしているから直接的に彼女と関わろうと勇気を出す野郎はいないってことだ。



「知らなくていいこともある」

「その方が幸だ」

「……ふぅん」



俺は手紙をローブの中のポケットに仕舞う。



「さ、飯食って授業だ」















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