ミリバ 短編集
マグル学教授A
マグル学の授業は、大広間から歩いて数秒ほどの隣の教室で行われるので夕食ギリギリまでOKだ。
このマグル学、なんと私服OKだとか。
教室の扉を開ければ、三年生から七年生の寮、様々な生徒が既にスタンバイしていた。
「遅かったな、セドリック。多分お前で最後だぜ?」
「まぁ間に合ったんだから大目にみてよ、マラドーナ先輩」
八時きっかりになり、奥の部屋からトゥリエル先生がワイシャツに黒のスラックスで生徒名簿を持って教壇に立った。いつものローブと違って斬新だな。
「ごきげんよう、諸君。第一回目ということで今日は簡単なアンケートと希望者のみ授業終了後個人面談をするぞ。アンケート用紙を配るから全部かいたら私の所へ持ってきてくれ」
トゥリエル先生は手で、一人一人にアンケート用紙を配っていく。
マグル学だから魔法は使わないのだろうか…
アンケート用紙はマグル製のペーパーだ。
アンケート用紙には、将来の夢や希望の職業、マグルの世界で働こうと考える者は詳しく書けとの事だ。ない場合は面談はナシらしい。
後は、興味のある外国など無ければ無記入でも構わないらしい。
夢か…僕の夢ってなんだろうな。
「先輩は将来の夢ってあるんですか?」
「お笑い芸人」(キリッ
「お笑…え?」
なにそれ。
真面目な顔していうから、てっきり魔法省就職と言うかと思ったが…
「人を笑わせる職業さ」
「………いいんじゃないですか、先輩らしくて」
ある意味ムードメーカーなマラドーナ先輩の夢、実現させてくださいよ。
*****
※オマケ的な
(マラドーナ・リッツの場合)
「なぜに面談…」
「一応、進路相談・指導の先生は私なのだよマラドーナ君」
君ってなんだよ、君って。
というか普通、授業で面談とかないだろー…(その他の生徒は自習中)
「さて、面談を始めようか」
「…」
「…なんか不服そうだな」
「俺の方が年上なのに…」
「(うわっ、すっごい落ち込みよう…)」
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