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ミリバ 短編集
10



いつの間にか空は茜色に染まっていた。
村人たちの歓喜の声と、仲間たちの笑い声。



「一時はどうなるかと思ったよ」

「ああ、お嬢ちゃんがいなかったら俺たちはしんでたな」



と、笑いながら言う村人に少し呆れマロンは、溜め息を吐いた。



「笑い事じゃないよ…って聞いてないし」



あの後…



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