ミリバ 短編集
四
目の前に並べられた料理の数々に軽く、目眩がした
なんだこれ、何なんだこれ
パーティーなの?何のためのパーティーなの?
ぐるぐると思考を働かすがイマイチ掴めない状況に眉間に皺が寄っていたことに自身は気づかない
テーブルを囲うように、昨日振り(二名除く、ジニオールて人と紅一点)にあった人達が食事を楽しんでいる
右から順に
黒髪美形のチヒロ
女顔男のアオ
最年長独身40歳ダイン
スキャンダルが絶えない色男ジュリアス
で隣がルシード…
軽く自己紹介
自分はさっき食ったので料理には手はつけず
「ルシードさん」
「ん?」
「これ何のパーティーすか」
「君の歓迎会だよ♪」
「は?入隊するなんて承諾してないすよ私」
「んじゃ大将の推薦を断るんだ?」
ニッコリスマイルで言うもんだから、ちょっとムカついてきたよ私
「それに夕食あまり食べてないだろ」
「!?」
チッ…
見てたのか…と、内心舌打ち
コトンと目の前に置かれた皿の中には私の好物ばかりが盛り合わせられていた
チラリと横目でルシードを見る
崩さないポーカーフェイス
「食べよ食べよ♪」
渋々、食事に手をつけるのだった
その笑顔に押されて
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