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ミリバ 短編集




ギルドに向かっている途中、俺はマロンにギルドがどういうモノか説明した。



「へぇー…なんか任務と似ているね」

「任務?」



ルチアが訪ねれば、マロンは答えた。



軍から与えられるもので、受領人によって難易度が違う。階級が高ければ高い程、難しい。

勿論、難易度によって任務を達成すれば貰えるお金も品も階級も違ってくるのだ。



「あれじゃないか?」



ホノトがギルドの看板へと指差す。





*****





「今はこれぐらいしかないなぁ」



受付カウンターの、おじさんは渋い顔をしながら一枚の紙をホノト達に渡した。

内容は害獣退治で、誰も受領せずに半月も経っているという…



「ライトウルフか…」

「普段は温厚な動物なんだが最近、妙に凶暴化してな…村人が襲われている被害が後を絶たないらしい」



狼科狼族 ライトウルフ

おとなしい性格で普段は小動物などを餌にし山奥で暮らす



三人は更に詳しく話を聞き、被害が多い地区へと移動した。










―その頃



港の反対側の入り江では、一隻の船が停泊していた。

髑髏のマークが描かれた旗を靡かせて…





*****





―ビオフェ村



依頼書片手にホノトたち三人は村の入り口で呆然と突っ立ていた。



「これは…ι」



三人が目にしたもの、それは村を囲うように張り巡らされた鉄電線…

例えれば刑務所周辺にある鉄の棘だ。


のどかな村に不釣り合いのソレ

こうでもしなければ、ならないのかと
被害の程が伺える。



「とりあえず村人を探すか」



入り口らしきものは見当たらず、やむを得ず村人を探すことにした一行。鉄の柵に沿って歩き出した。



「昼間なのに人が外にいないなんて…」



ルチアが呟く…ごもっともだ。



「仕方ないな…呼ぶか」

「は?」



ホノトは息を吸い込み、村に向かって大声で叫んだ。



すいませーん誰かいま「声がでけえ!!」…煤v



村の家から一人の男が出てきた

…あなたの方が声がデカいですよ…と、ひそかに三人はツッコミを入れるのであった。

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あきゅろす。
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