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ミリバ 短編集




丁度、お昼に差しかかっただろう

三人は町へと繰り出した

マロンの日用品を買うために。


最初はルチアの服を貸そうかとの提案だったのだがサイズが違いすぎて断念。

グラマラスなルチアに細身のマロンでは…だ。



「なんか、すみません;」



さっきから、この調子で



「気にしなくていいのよ〜/

仲間のためだもの…//」



ルチアはテンションが高い…。何故なら同性が仲間になったのだから。



洋服屋に着くと俺は外で待つことにした

流石に下着売り場に男は入っていけん。





「…」



流れる雲

行き交う人々、偶に見る海兵



あの、謎の女の名前は

マロン・フジサキ

モザーク国という所の出身で軍人

階級は中尉…だったか。


腰にあった刀は一本は長く、名を紅梅<コウバイ>。もう一本は正宗と言っていた


砂漠での戦争中、爆発に巻き込まれたと言っていた…

モザークなんて聞いたことないし、そんなの此の世界には存在しない国


まさか、次元を超えてやってきたとか有り得ない有り得ない…





*****





「こっちもいぃわね/

あっちもいいかしら…vV」



ルチアは気に入った洋服を見ると、片っ端から取っては、着せ替え人形の如く着せられてゆく。



「あ、あの…自分で着れるから…/」



例え女同士でも恥ずかしいのには変わりはないのだ

手で服を制せばグラマラスな彼女は、しゅんと眉を下げて悲しそうな顔をした。



「一応、私…戦闘員だし」



知らない世界に落とされ、悩んだ挙げ句

彼等と一緒に旅をすることを選んだのだ…


自身は戦い慣れている故、戦闘員として仲間になった

だから余り動き辛いフリフリが付いたスカートとかは駄目なのだと…


そうルチアに言えば渋々だが納得してくれたようで



「わかったわ…でも一着くらい

買いましょ//」


「はは…;」



諦めきれなかったのか結局、フリフリ一着と

他に動きやすい長袖、半袖、ノースリーブを5着づつを購入し店を出た。





「お待たせ〜」



入り口にはホノトが待っていた。



「んじゃ、ギルドに行くか」



三人はギルドへと向かった。

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