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ミリバ 短編集
サン





自分は確かに此処にいる


空を見上げれば


太陽が


目に染みる


瞼を閉じて、また開く


右手を左胸に当てれば


トクントクンと確かに動いている心臓



―嗚呼、生きていると実感する………



確かに、実感するのに…




マロン「この世界の神は、いつまで…」




言いかけて口ごもる


言葉を発してしまったら、

何かが心に襲ってくるような気がして




マロン「――…」




振り返った視線は、賑やかな声々

一時の平安

いつ何処から敵が来るのか

わからないのに…緊張感のない彼等…


嗚呼、戦争時代だというのに…

この世界の神々…か、半永久的の死のない世界を作り上げたか…




マロン「まぁ、ゲームだからねぇ…」




ククッ、と笑う



そう思ってしまえば簡単なのだ…


芝生の上にゴロンと寝転べば風が駆け抜けた


             ・・
微かな火薬の…嗅いだことのある匂い


ざわめく声々



―嗚呼


…面倒だ



ゆったりと立ち上がり懐から"武器"を取り出す



―手投げExLv8とラベルが貼られた鉄玉




「…巻き込み、恨むなよ」




不自然に口元が吊り上がりそうになるが手で抑えて


騒動の原因へと駆け出す















(平安は何処に…)



09'08.15

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あきゅろす。
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