ミリバ 短編集
F
その蒼髪の男と目があった。
紅い瞳
深い眼差し…
そこに立っているだけで、ひしりと感じる威厳のある態度。
「…」
その場だけ時が止まったかのように、長い沈黙が流れる。
未だに此方を探るような眼差しで見つめてくる蒼髪の人…
嗚呼、
そんなにジロリと見られたら私ッ
(………支配されたいという欲が生まれたのは秘密…+キラリ)
「君は、マロン?」
「は、はひ!」
ぎゃー
突然呼ばれて声が裏返ってしまった自分。
不意打ちだ!不意打ち!!
「僕は、マクベス。早速だけど幾つか質問するけどいいかな?」
落ち着きある、優しい口調
(先程の冷徹さはどこへ消えた!?ι)
そんな彼の変わりように動揺しつつも質問に答えてゆく。
時刻は午前零時
。
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