ミリバ 短編集
ラジオ体操第一〜♪
毎朝、恒例…
反乱軍のラジオ体操。
始まりはタイガーのぎっくり腰だった…
「なんて格好をしてんですか…てかどうしたんですか?」
床にうつ伏せているタイガーを見てジュラは問うた。
「ぎ、ぎっくり腰になってもうた…」
「ああ、もう歳ですからね。仕方ないですね、引退時ですねー」
「うぐっ…;悲しいこと言うなよ…ι」
「はいはい、引退が嫌なら楽な姿勢になって下さいね」
ジュラは溜息を吐き、冷蔵庫からキューブ型の氷を取り出しビニール袋に入れてから、それに布を包んで腰の患部にあてがった。
「すまんな…」
「そう思うのなら暫くは安静にしてて下さいよ」
それから数ヶ月後、すっかり良くなったタイガーは…
「よぉぉーし!全小隊集まったなァ!!これよりラジオ体操を始める!」
そう言うとタイガーは足元に置いてあったラジオの電源を入れた。
と、同時に軽快な音楽が流れ始めた。
隊の一番後ろの列にジュラは並ぶ。
なぜなら…
ちらりとタイガーを見れば輝かしい笑みを振りまいているからだ。
白い歯がキラリと光ったのは見なかったことにしておこう…
とても一緒に並んで体操などできるわけがない。
恥ずかしい
ほら、前列の人達の顔がひきつってるよ…
不服そうに体操をこなすジュラと部下たちであった…
終われ
。
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