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ミリバ 短編集
閑話 チルドSide



真夜中の決闘の翌日の夜。

叢雲、マラドーナ、ユーロと俺はケルベロスの前に立っていた。事の発端は叢雲がフラッフィーを見に行こうと言ったことがキッカケなのだが。

叢雲お前、昨日ハリー達と行っただろというツッコミはしないが。

部屋に入った叢雲を見るなり迷子の子犬のように怯えだしたから、一体何したんだ、叢雲。



「お手!」

「アホか」

「てか、生ケルベロスぱねぇなぁ」

「しかし、こうなっては、ただの犬だと思うが、」



マラドーナとユーロの、どうでもいいコントを聞き流しケルベロスの毛と血を少し採取した。

間抜け面だが、これでも魔法生物だ。材料は高価になる。ああ、ハグリットには内緒だが。



「チルド、また新薬開発か」

「ああ」



叢雲の問いに答えた。

そのためにここに来たんだがな。あとケルベロス見学。

床の扉に視線を落とす。

この先は行くことは出来ないけれど。

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あきゅろす。
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