ミリバ 短編集
グリンゴッツ侵入
(ユーロ Side)
「グリンゴッツ侵入、か」
日刊預言者新聞の記事を目で追った。
グリンゴッツ侵入
去る7月31日に起きたグリンゴッツ侵入事件については、知られざる闇の魔法使い、または魔女の仕業とされているが捜査は依然として続いている。
小鬼達は今日になって何も盗られたものはなかったと主張した。荒らされた金庫は実は侵入されたその日に既に空になっていた。
「そこに何が入っていたかについては申し上げられません。詮索しない方が皆さんの身のためです」と、今日午後グリンゴッツの報道官は述べた。
「何の記事読んでいるんだ?」
知った声を掛けられたユーロは新聞から視線を上に向けた。
「これ」
新聞をテーブルの上に置き、記事を指差した。
一時期は、記事のトップページに取り扱われていたが、今は隅っこに掲載されていた。
「これ、今日だったのか」
「そうだな叢雲。原作知識だけじゃ、今がどのあたりかわからないからな」
情報収集を欠かさずにやること、ハリー少年がヴォルデモートを完全に撃ち破るまでは。
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