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FF7short
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CCクラウド設定






『クラウドー、なんか欲しいものある?』


「なんだ急に」

『いや、いいから欲しいもの、ある?』

「得にない…」

『…じゃあして欲しい事とか』

「一緒にいてくれれば…それで…」

『ダーメー!ホントに何もないの?』




8月11日。

これは祝うべき大切な大切なクラウドの誕生日。

当の本人はそれを知ってるのか知らないのか…無欲すぎる。


『クラウド…今日は何月何日?』

「え、8月11日だろ?」

『それはなんの日?』

「…俺の誕生日だな」

『わかってんじゃあん!』


何故わかってて何もねだってこないんだろうか。

『クラウドって無欲だよね…』

「…そうでもない」

『嘘だぁ。じゃなんで何も欲しないの?』

「…じゃあ、逆に聞くがなんで今日まで何もしてくれなかったんだ…」

『…ん?』

「普通、当日までに何かしら用意するものだろ?」


そういって見せたクラウドの目尻にはキラリと光るものが…

「俺は名無子が忘れて…」

『ちがうちがう!クラウド、これには訳が…!』


一応ケーキは用意してある。
材料を買い揃えて当日に作って二人で食べようかと思っていた。
でも流石にそれだけじゃ寂しいかと思い、プレゼントを探したが何がいいかわからないためズルズルしていたらいつの間にか当日になってしまったのだ。


それを伝えようとしてみるもののクラウドは完全に拗ねてしまい
手元のコーヒーに砂糖を入れまくっていた。

『よし、クラウド!じゃあこうしよう!』

「…なんだ」

『今日一日クラウド専属のメイドになりましょう!』

もちろんクラウドは訳がわからず は? て顔をしている。


『何でもいうこと聞くって言ってるの!
マッサージにパシリ何でもございませよ!』

片手拳で胸を叩きクラウドの反応を伺う。


すると彼はとんでもないことを言い出した。

「じゃ、コレ着てよ」

と言ってクラウドの差し出したものは黒いメイド服。

え、ちょ、なんでこんないいタイミングでそんなものが出て来るの?

ご丁寧に猫の尻尾や耳のカチューシャまでついている。

「ザックスに貰ったんだ。名無子に似合うからとか言って押し付けられて…」


ザックス…純粋なるクラウドになんちゅーものを…。

「あとなんか紙も貰ったんだ。着てくれたらこれの通りにしろって。
だから着てくれるまで覗くなよとか言われた」

『…クラウド……』

「ホントは捨てるハズだったけど、いい機会だし」

『…………』



「今日、俺誕生日…だし?」



『わかったよ…着ればいいのね』


言葉を繋げるたびに黒いオーラを放ってくるクラウド。
とうとう断れなくなってしまい、半泣きになりながら了承してしまった。



ザックス…ぜったい次に会ったらシメる!!


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あきゅろす。
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