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FF7short
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『…じゃあ入ってくる。あんま虐めないでよ』

「わかってる」



名無子は再び渋々風呂場へと歩きだす。

猫は俺の腕から抜け出して床に着地。すぐに振り向き俺を見つめる。

だがさっきとは違い、俺を睨んでいる様子。


「…………なんだ」

「…………………フッ」






鼻で笑ったな。


目つきもさっきの睨みから蔑むような目に戻っている。
なんだろうか、無性に腹が立つ。


猫の耳をクイッとひっぱってみるとかなり痛そうな顔をし、俺の手を振り払い、シャーッと前足をスライドさせた。

それから2、3秒後に腕に小さな亀裂が入り、パクッと開いて血が噴き出す。


「…………」



「……………フッ」




プツンッ


















‐‐‐‐‐‐




『風呂上がっ……………君たちは何をしてるんだ』


「………コイツが悪いんだ」

「……フシャーッ!!」



名無子が風呂から上がるとそこには黒猫とクラウドが取っ組み合っている光景が広がっていた。



『ぶふっ!!!』


「何がおかしいんだ」

『クラウド、なんだかんだ言って仲いいじゃない』

「別に良くなんか…」

「ニャーン♪」



猫は戻ってきた名無子へと駆け出し、すかさず抱き着く。
俺には「フッ」のくせに名無子には「ニャーン」だ。
絶対にこの猫、人を見ている。


『おお、かわいいなぁ。ね、クラウド…飼っちゃダメ?』

「………」

『こんなにかわいいに』


……可愛くはないだろう。


『大人しくて良い子だよ?』


一体どこから大人しいという言葉が…。










『ね、いいでしょ?なんでもするからさぁ…』



なんでもするからさぁ…
なんでもするからさぁ…
なんでもするからさぁ…




クラウドの脳内でしきりにリピートされる名無子の一言。

「そうだな…」

『…………え?』

「猫、飼ってやるよ」

『ホントに!?』


名無子の表情がパァッと明るくなる。


「ホントだ」

『よかったー!クラウドありがとう!!』


「ああ。………その代わり今夜覚えてろよ」


ボソッと言葉を付け足す。



『え、は?クラウド!!?』


「よし、次は猫の風呂の番だな」


後ろで慌てる名無子をよそに嫌がる猫を抱き上げて風呂へと歩きだす。





その後、二人の情事を猫に目撃されたそうな。





‐‐‐‐‐‐


ごめんなさい!なんか…こんなの書いて本当ごめんなさい!
猫とクラウドをじゃれあわせてみたかっただけなんだ!!

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あきゅろす。
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