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ヒメゴコロ
修学旅行
三年生になった私達を待っていたのは中学一番の大イベント!

そう、修学旅行だ!


朝、バスに乗り奈良へ移動。

薬師寺と法隆寺を訪れてから東大寺へ。
たくさんの鹿にびっくりし、司と鹿からひたすら逃げた。


それから京都へ移動し、宿泊するホテルへ。
言っちゃ悪いが、ホテルは大分古い建物だった。


「うっそー!本当にここなの!?」


と、つい叫んでしまったくらい…。



更に夕ご飯も酷かった。お皿の上はステーキの肉の血で真っ赤。付け合わせのニンジンやポテトも血に染まっている始末。なんとも気分の悪い夕食だった。


それからお風呂に入り、部屋に戻る。

部屋は三階の狭い畳部屋。そこに私や司を含め六人の女子の布団を並べる。もちろん横に全てを並べられるはずもなく、二人分は縦に敷いてもらった。




二日目。
いよいよタクシー見学だ!

朝八時にホテルの前にタクシーが来る。私はずっとドキドキしていた。
今日は憧れの新撰組の頓所へ!


「九班の人!乗って下さい。」


恵先生に急かされタクシーの元へ。前に私と遥ちゃん、後ろに翔くんと大介君で座る。


「皆さん、京都へようこそ。私は今日一日一緒に行動させていただきます、岡部です。」

「「よろしくお願いします。」」


運転しながら自己紹介する岡部さんに挨拶をする。四十代後半くらいの丸っこい優しそうな人だ。


まずは西本願寺。ここは江戸時代、新撰組が頓所として使っていた場所の一つだった。だから楽しみにしていたのだが、工事の真っ最中。少し残念に思いながらも記念撮影をすることに。
西本願寺をバックに私達はピースサインを作り、カメラを持つ岡部さんの方へ笑顔を向ける。


「はい、いいですか?じゃあいきますよぉ!はい、おっぱっぴー!」


《パシャ》





な、な、何それ――――!!??


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あきゅろす。
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