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鋼の錬金術師
東方司令部06

「何だね‥これは?」
見せられた指輪を前に、訝し気な顔をする。

「いや、だから、指輪だよ」

そんなことは見てわかると、マスタングは顔に描いた。

「……男から、指輪を貰う趣味はないな」

目一杯イヤな顔で、マスタングは拒絶する。

だぁあれがそんな話してるかーー!!

目くじらを立てて怒るエドワードに、ヒューズは楽しそうに笑う。
「そうか‥女を誑し込む気か。やるな、豆!!


違うわーッ!!てか、豆とか言うなああああぁぁッ!!


マスタングは、つまらんとばかりに真顔に戻る。

「ただの、古びた指輪のようだが。これが、どうかしたのかね?」

「…‥あ、いや。見たことないなら、いいんだ。何でもないよ」

毒気を抜かれたように、大人しくなる。

「ん?なんだ、怪しいな………ま、まさかてめえ!!
うちの娘を誑し込む気か!?」

ヒューズは叫んだ。

「はい?」

なぜそうなる?
突然の展開に、エドワードは脱力した。


「いい度胸だ。ロイ、この豆を燃やせ」

腰に装備している銃を抜き、スライドさせる。

「短い付き合いだったな、鋼の」

冷たく言い放つマスタングに、マリーゴールドはヒソヒソと尋ねる。

「ねえ、アル。娘さんて、いくつなの?」

「2才…」

「へっ!?」

ヒューズの怒りように、年頃の娘だと思っていたマリーゴールドは、思わず固まる。

「知らなかった…兄さんにそんなーー」

アルフォンスの嘆きに、エドワードは


んなわけあるかあぁぁぁぁッッ!!!



執務室に、絶叫が響き渡った。




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あきゅろす。
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