鋼の錬金術師 愛しいヒト2 「おい、わかったぞ」 暫くして、石碑の文字を解読していたアーレンが言った。 エドワードとアルフォンス、 マリーゴールド はアーレンに近寄った。 マスタングたちも注目する。 「この石碑には、王妃の部屋へ行く方法が記されている」 「王妃の部屋?」 「あぁ。秘術を使えるのは、王族のみだ。この時代はな、王と王妃の2人だけが錬金術を使えたんだ。つまり、これから先は、王と王妃だけが入れる特別な場所ってことになる」 「んで、その特別な場所に行くには、どうすりゃいいんだ?」 「王族ーーつまり、錬金術師が2人同時にゴーレムの像に手をかざせば、道は造られるーーとある」 「それだけでいいのか?」 「俺の解読に間違いはねえ!さ、試してみろ」 言われた通り、エドワードとアルフォンスは左右に別れ像に手をかざす。 すると、像の腹にある錬成陣と、天井に描かれた錬成陣が反応した。 何処かへ消えた4人を見て 「我々も後を追うぞ」 マスタングとアームストロングも手をかざす。がーー 「何も起きませんな」 「どういうことだ!?」 錬成陣には沈黙したまま何の反応も起きない。もう一度やってみるが、結果は同じだった。 「もしかして、一度使ったら一定時間使えないのでは?」 2人の間に立っているホークアイが言った。 . [*前へ][次へ#] |