鋼の錬金術師 蒼き炎の錬金術師4 「 マリーゴールド ・モンテフォルトは、2年前に病死している。今いる彼女は、ゴーレムだ」 「ーーなんで・・言い切れる・・」 断言したマスタングに、震える声が反論する。 「彼女の死は、第三者が確認済みだ。我々に嘘をついても何のメリットもない人物だ。そして、屋敷にジャック・クローリーらしき錬金術師が出入りしていたことを証言している。物的証拠はない。だが、他にもーー」 「証拠がないなら、違うかもしれないだろ!!」 今にも泣きそうな顔で、声を荒げる。 「事実から逃げるのか?まあ、君にはまだ受け止められんかもしれんな。おそらく、 マリーゴールド の身体にも、あの赤い石があるはずだ」 「赤い石ーーー賢者の石・・」 「そうだ。ゴーレムを倒す度に落ちている、赤い石だ。本来は、農耕作業が出来る程度の技術なのだろう。戦闘に長けたゴーレムは、赤い石の力だ」 タッカーが持っていた赤い石のカケラ ボードワンで、導かれるように錬成陣の中に立っていた マリーゴールド 赤い石を持った男を捜せと言って息絶えた父親 欠落した記憶 ならば ジャック・クロウリーを倒したら マリィ はもうーーーー . [*前へ][次へ#] |