銀魂小説
2
土方さんのおかげで、俺は休みをもらえた。
俺にとっては休みにはならなかった…
仕事をしてる方が気がまぎれる。
一人で居る時は不安でたまらない。
孤独に耐えきれず、土方さんの仕事を手伝う事にした。
土「おい総悟、休まなくて体もつのか?」
沖「何かしてないと、姉上の事を思い出しちまうんでさァ…」
土「…思い出したくねーのか?」
沖「当たりめーでさァ!!
今まで俺の家族は姉上だけだったんでィ、その姉上が死んじまった今の俺は一人ぼっち…
あの優しかった姉上はもう居ねえんだと思うと、さみしさがどんどん大きくなるんでさァ」
俺は土方さんに始めて弱みを見せた。
土「あいつが居なくてもおめーは一人じゃねーだろ?!」
沖「あんた何言ってんすか??
俺に親がいねーの知ってるでしょー!
たった一人の家族を失った今、俺は一人ぼっちになっちまったんだよー…」
土「俺らが居んだろ!!」
(…!!!)
何故か涙が溢れてきた。
土「俺らが親替わりにでも何でもなってやるよ、だから一人だとか思うな…」
俺ってこんな涙腺弱かったっけ??
悲しいからか安心からかは分からないが、涙が止まらない。
俺の泣き顔を隠すように土方さんは俺を優しく抱きしめた。
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