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進撃の巨人小説
4
「エレンよ
それは夢じゃねぇ、記憶だ
お前が…俺達がこの世界に生まれる前の」

「生まれる前…
じゃぁ、あの戦っていたのは!!」

「昔の俺だろう…
お前は覚えてねぇみてーだが、お前もそのバケモノと戦う兵団にいたんだ
俺は兵士長で、お前は…新入りの人類の希望と言った所か」

「…人類の…希望…」


なんだか懐かしい気分だ…

バケモノ…巨人…

兵団…調査兵団…

「……兵長……!!」


その時、俺は全て思い出した

俺が巨人であり、巨人と戦う兵士である事

社員のみんなが調査兵団の仲間であった事

リヴァイさん…兵長が俺の恋人である事…


「やっと思い出したみてぇだな」

「はぃ…忘れていてすみません…」

「無理もねぇ
お前にとっちゃ思い出したくねぇ記憶もあるしな」

「…兵長は…ずっと俺の事を覚えててくれてたんですね」

「あの時…お前が死んでからずっと忘れられなかった…
自身が巨人に喰われた時、またエレンに逢える事を願った
生まれ変わって、また逢えるように…」


兵長の話を聞いてると、自然と涙が溢れて止まらなかった


「兵長…俺は…死ぬ瞬間まで
あなたを愛してました
この世界では色々変わってしまったけど
この気持ちは昔と変わってません
初めてあなたに会った時…もう一度好きになったんです
自分でも何故かわからなくて戸惑いましたが
今はっきりとわかりました
リヴァイさん、あなたが好きです!!」


そっと俺を抱きしめてくれる優しいリヴァイさん

あの頃から変わってない

この人を好きになってよかった

俺を好きになってくれてよかった





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あきゅろす。
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