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Sound lover




「ほ、本当にごめんね拍真君。」

「いや、大丈夫だ。
そういや入学式の時間まであとちょっとだな。」

拍真は顔を赤くしながら話を変えた。


「うん。入学式は体育館でだよね?」

「あぁ。遅くなる前に行こう。」



那音と拍真は部屋を出て体育館へと向かった。
他の人たちも同じ考えらしくぞろぞろと廊下を歩いていた。



「入学式って長いのかな?」

「さあなぁ。俺的には短い方が嬉しいな。」

「僕も。」


那音は気付いていないが、周りにいる生徒が興味津々で那音と拍真を見ている。特に那音への視線は凄まじく、気づかない方が吃驚するくらいだ。
それでも気づかないというのが那音らしいといえば那音らしい。


拍真は視線に気付いていたので出来るだけ那音が見えないようにかばいながら歩いた。




 

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