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魔王様の腕の中






「まったく、お前大変なやつに懐かれたな。」

『コーバゼス様、ありがとうございました。』

『我々、だけでは無理でした。』



ケルベロスとオルトロスは深く頭を垂れた。


「コーバさん、ありがとうございました。」

「ん。
今日は俺がいたから良かったが、今度から魔王に着いててもらえ。」

「え?」

「アイツはちょっと厄介でな。"蛇眼"を持っていやがる。
自分より魔力が低い者を従わせられる魔の眼だ。
だから、俺ら族長、後はたぶん執事の野郎と魔王以外は全員やられる。
それにアイツはショタコンで小さいモノが好きらしい。
だから魔王のやつの側に居やがれ。」

「で、でもきっとヴァル忙しいし。」

「はぁ、俺が交渉してやる。
ついてこい。」

「え、えええっ
ちょっ、オルトロスっ!」


ヘルプーー!


『大丈夫だよ〜、ミオ様〜。
むしろそっちの方が安心〜。』



いいのそれで。



僕はコーバさんに手を引かれてヴァルがいるらしい部屋に連れていかれた。



 

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あきゅろす。
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