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魔王様の腕の中





「可愛イネ。
ちまっとしていて、愛でてあげたイヨ。」

『・・・近づかないで。』



ケルベロスが威嚇し始める。



「ふふフ、さぁこっちにオイデ。」


サーペンテさんと目が合うと、自分の意思じゃないのに体が動き始めた。
目をそらそうにも体がいうことをきかない。



『『ミオ様!』』』



二匹がこちらに向けて走ってきている気配はするけど、それより先に僕はサーペンテさんのところに着いてしまった。



「さぁ、愛でて「何してやがる、サーペンテ。」・・なんだイ、コーバゼスじゃないカ。何って見ての通りサ。」

「コーバさん!」

「あ?おちびじゃねえか。
てめぇ、まさかおちびを弄るつもりだったのか?」

「いけないカイ?
だってこんなに愛らしいんだヨ?
いかにも遊んでくれと言っているようじゃナイカ。」

「このショタコン。
だがな、そいつは魔王のだからちょっかいかけねぇ方がいいぜ。」

「この子がこの間魔王が言ってた人間カ。はァ、せっかく遊べると思ったノニ。
しょうがナイ、今日は諦めるとシヨウカ。
ミオ・・だっけカ。今度ゆっくりお茶でもシヨウネ。」



サーペンテさんは名残惜しそうに僕の頬をひと撫でし、立ち去っていった。





 

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あきゅろす。
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