紅葉狩り 嵐の前触れ 親睦会が終わり、もう早くて1週間。 俺はいつもの放課後の見回りをしていた。 すると廊下で二人の男子生徒が話をしていた。 「おい聞いたか、あの噂。」 「あれか、夢蝶の"紅"さんがまた戻ってきたってやつ。」 ん? 俺? 思わず俺は彼らの死角になる場所に立ち止まりその話を聞く。 「あぁ、一昨日見かけたやつがいるらしいぜ。」 「だと、紅さんまた夢蝶に帰ってくるってことか?よっしゃあ! おっと、もうこんな時間だぜ。 帰ろーぜ。」 「おぅ。」 えー、あのー、期待させて悪いけど、俺ここにいるんだけど。 つか、何。偽物が現れた感じか? 「司に相談するか。」 ま、とりあえず見回り、見回りっと。 [次へ#] [戻る] |