紅葉狩り 灯台下暗し? そう、もう冬夜たちに連絡がいってしまったのだ。 その事実を理解した司は蓮斗の方を向いた。 「蓮斗!逃げるぞ!!」 「はい!」 二人が走っていった背後で電話をした生徒はぽつりと呟いた。 「誰も、華白様からは逃れられないのに。」 しかしその声は二人には届くことはなかった。 「っ、どうする、司っ」 「気づかれたのが早かったな。・・・・森林の方にいこう。」 なんか、嫌な予感する。 「どうかしたか、蓮斗?」 顔をしかめている蓮斗を見て、司が声をかけてきた。 「ん〜、なんか嫌な予感するんだよね。」 「そうか、ならまた校舎に戻るか?」 「それって灯台下暗しってやつ?」 「まぁ、そんなとこだな。」 「さすが司!考えることが違うね!! じゃ、隠れながら戻ろう!」 そうはいったが急には止まれない。 司が砂ぼこりをたて急停止をすると、蓮斗はそこにつっこんだ。 [*前へ][次へ#] [戻る] |