紅葉狩り
*
二人がスタート地点に行ってみると、もう人がだいぶ集まっていた。
その中で、蓮斗は久しぶりに見かけた小柄な人物に走っていった。
「弥生せんぱ〜〜い!」
「!?蓮斗!それに水瀬様っ!?」
「お久しぶりです先輩!」
「れ、蓮斗、く・・るしっ」
ギューッと抱きつき、弥生を圧迫死させそうな勢いな蓮斗を司は、首根っこを掴み弥生から離させた。
「蓮斗、手加減を覚えろ。」
「だって先輩可愛いんですもん。」
そう、今はいつもにプラスして、少し垂れた白い兎耳とふわふわな白い尻尾が付いている。
自称ノーマルな蓮斗でさえも抱きつくのは無理はない。
「まぁ、確かに可愛いな。」
「ぁ・・ありがとうございます、水瀬様。」
司に褒められ、いつものツンではなく、デレが出ているのを見て蓮斗は更に一押しした。
「弥生先輩、司と一緒の兎耳で良かったですね!」
蓮斗の一声で更に顔を赤くさせた。
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