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紅葉狩り




獲物側、狩人側は綺麗に別れた。
元々、普段の学校生活でも風紀委員派と生徒会派に別れていたためだった。


「んじや、俺が獲物側の方の説明すんな!
俺たちはまずこれを付けて逃げる。」


そう言って拓海が取り出したものに蓮斗、司、大牙が固まった。


あれ・・って、


「・・・・先輩、それ兎耳ですよね。」


そう、拓海が取り出したものは兎の耳がついたカチューシャだった。
他にも猫耳や犬耳などたくさんの種類があった。


「あぁ、そうだぜ!
それに、ほら!ちゃんと尻尾もあるんだ!」



その言葉に更に拓海へと恨みを重ねる蓮斗と司だった。


「なんでこんなのを付けなければいけないんですか!?」

「え〜、だって副会長に渡されたんだよ。」

「副会・・長ですか。」

「あの野郎。」


絶対、白薔薇が司に付けたかったんだな・・・・。


「というわけでみんな『動物に成りきろうセット』を1つずつ持ってけよ!」

「何が、『というわけで』だ!?全然解決してないだろ!」


思わず拓海に食いかかっている司の肩を蓮斗はどんまいとでも言うように叩いた。



 

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あきゅろす。
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