紅葉狩り * しかし、さすがに合うトランプのほとんどが蓮斗のとこに集まったようで、蓮斗のトランプも徐々に減っていった。 やっと蓮斗も大丈夫だと思ったとき、ついに一人目があがった。 その一人目は司である。 「あ、あがった。」 「えー、いいな〜。 僕も早くあがりたい〜! えっと、どれにしようかな〜。 んー、これ!」 佳音がひいたトランプは合わなかったらしく、顔を悔しそうに歪めてトランプをきっている。 副会長がそれをじっと見つめている。 どうやらさっき佳音がひいたトランプを追っているようだ。 いやいや、副会長。 きり終わったなトランプを波音が出すと、副会長が引く番になった。 すると、副会長は躊躇いなく、一枚引いた。 「ふふふっ、合いました。」 は!?え!? 手元に残ってんの一枚ってことは・・・、 「紅葉君、紅葉君が引けば私はこれであがりです。」 あははは、ジョーカー来ちゃったよー。 蓮斗は、自分の手持ちにジョーカーが加わったことに、自分が最下位になってしまうのではないかと焦りを感じた。 [*前へ][次へ#] [戻る] |