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X'mas Majic



『「第1回、真選組“サンタさんは本当にいるのか、アナタは信じていますか?”アンケートォォォォ!!!!!!」』



「っということで、始まりました、第1回アンケートですが、まずは誰から尋ねていきましょうか?」

『丁度いいタイミングでそこでミントンしてる、真選組一地味な監察、山崎からいきやしょうか、名前調査員。』

「それでは早速行ってみましょうか、総悟レポーター。」






「真選組一地味な監察の山崎さん、あなたはサンタクロースを信じていますか!?」

『へ!?名前ちゃん?えっと…サンタクロース…?』

『知らねェのかィ、山崎、サンタクロースっていうのはなァ、夜中に不法で家宅侵入して、店からパクったガラクタをガキの枕元に置いて帰るという、怪しすぎる変なおじさんでさァ。
お前、知らなかったのぉ〜?ダッサー(笑)』

『いや、知ってますけど…(笑)って…』

「ちょっと総悟!!何事実を捏造してるのよ!?」

『俺は事実を言っただけでさァ。』

「違うよ!!サンタさんは、12月24日クリスマスの夜にトナカイに乗って空を飛んできて、いい子にしてる子ども達に、プレゼントを届けてくれる、優しい素敵なおじいさんのことだよ!!」

『お前、マジでそんなの信じてるんですかィ?ある訳ねェだろィ、そんなイリジューション』

「いるよ!!ねェ、山崎さん?」

『お、俺!?』

「サンタさん、いますよね…?」

『(可愛い///)い、いるんじゃない?』

「一票ゲット!!」

『なーにまんまとコイツの色仕掛けに乗ってるんでさァ。お前、サンタって奴、見た事あんのかよ?』

『えと…見たことは無いですけど…』

『一票ゲットでさァ』

「明らかに今、脅してムリヤリ言わせたじゃん!!」

『そんなコドモ騙し、信じる方が馬鹿なんでィ』

「コドモ騙しぃ?そんなもん、信じてなきゃ来るもんも来ないわよっ!!」

『じゃあ聞きやすけど、一体どうやって、トナカイは空を飛ぶんですかィ?』

「えと…魔法!!」

『どうやって鍵が閉まった部屋の中に入ってくるんでさァ?』

「う"…ぇ、煙突!そう、煙突よ!!」

『どうして、子供が欲しいプレゼントが分かるんですかねィ?』

「そ、それは…」

『ほれ見ろィ。全部、このもの語りはフィクションです、実際の団体・地名とは関係ありません。…じゃねェか!』

「ッ…局長!サンタさん、いますよね?」

『お?あぁ、いるな!!ガハハハハ!!!!』

「ほら!!真選組のトップがこう言ってるよ!!」


『ちっ、近藤さんは、名前に甘いんでさァ』

「あ、副長!サンタいますよね?」

『(////)あァ。いるんじゃねぇか?』

「三票〜♪」

『死ね土方』

『総悟ォォォォ!!!!』



しかし、その後の調査結果…

*サンタはいないと思う(総悟に脅されて反抗できなかった)人…80%

*サンタはいると思う(総悟の脅しに勝てた)人…20%






近)『ってな訳よ』

銀)『今の全部回想ォォォーッ!?』

土)『黙れこのクソ天パ』

銀)『そんな事言うためなら、うちに来ないでくれるー?多串君?』

土)『んだとコラァァ!?誰が多串君だァァァァ!?』

近)『まぁ、落ち着けトシ。本題に戻るが、万事屋、名前のために、一肌脱いでくれないか!!』

銀)『あ?なんで名前のために、ってなるんだよ?』

近)『実はな…その後、総悟が勝ち誇って、名前を泣かしたんだよ』





『ほれ見てみろィー♪所栓、サンタなんて、ただの子供だましなんでさァ。』

「…そ、そんな…」

『だいたい、ここは日本ですぜ?テメーも仏教の信者だろーが?』

「…そううだけど…」

『何いきなりキリスト教の行事に便乗してるんでィ』

「…ぅ…ぇ…」

『日本人は日本人らしく、せいぜい、先祖にお経でもあげとくんですねィ』

「ぅ…ふ…うぇ…」

『あっはっはっはー(←S笑)』






近)『…ってな感じでな…』

銀)『俺の名前をォォォォォ!?総一郎くんんんんんん!?』

土)『テメーのモンじゃねェだろうがッ!!』

銀)『あーそっかー総一郎君に取られちゃって悲しいんだー多串君』

土)『んだとコラァァァ!?』

近)『で、“どーせサンタさんはいないんだ。あたし、ずっと騙されてたんだ”とか言って、部屋にこもっちゃっててなぁ…』

神)『何ィィィィィ!?私の名前に何してくれとるんじゃァァァァァァ!?』

新)『名前さん、純粋なんですね』

近)『とにかく!!どうにかして、名前の夢を壊さないために!!サンタを真選組に連れてきてくれ!!』

銀神新)『『『オオォォォ!!!…って、ええええええ!?サンタアァ!?』』』

近)『そう、サンタ。よろしく頼んだぞ!!じゃ!!』

新)『じゃって、ちょ…近藤さん…』

神)『どうするネ、銀ちゃぁん、私達がサンタになるアルか?』

銀)『いや、それはバレルだろ…』

神)『じゃあ、どうするアルか?』

銀)『…』






銀)『……ってな訳よ』

サ)『今のも全部回想ォォォ!?』

銀)『俺の知り合いでサンタやってるの、アンタしかいなくてさー、頼むよー』

サ)『まあ、子供に夢を与えるのがサンタだから、断りはしねェけどよ…』




例の、復活(2008.12.18放送のアニメより)サンタ(12巻より)に、依頼を横流しすることにしたらしい。




銀)『で、その名前って女の子が、真選組の紅一点で、総一郎君の彼女なんだ。』

サ)『可愛いのか?』

銀)『アンタに見せるの勿体ねェ位だ。』

サ)『で、その名前って子は、何が欲しいんだ?』

銀)『………さあ』

サ)『えええええええええ!?』

銀)『しいて言うなら、“サンタは本当にいるっていう証拠”?』

サ)『無理だからァァァァァ!!そんな抽象表現!!』

銀)『そこをなんとか頼むよー、マジ今でもアンタの存在信じてる、けなげな女の子なんだって!!』

サ)『…どんなになっても知らねぇからな』








今日はクリスマスイブ。
本当は総悟とデートするつもりだったんだけど、喧嘩しちゃって、中止になっちゃった。

だって、サンタクロースって、いるよね!?

信じてちゃいけないわけ!?

せっかくのクリスマスなのに、全然楽しくないよ。



気分転換に…そう思って、テレビをつけた。

ちょうど、クリスマスソング特集があっていた。



『さぁ、それでは、代表的なクリスマスソングを続けてどうぞ!!』



《ラストクリスマス今はまだ思い出になんてできないよ♪

恋人はサンタクロース♪

想って微笑みあっている色褪せたいつかのメリークリスマス♪

静かな夜に耳元で囁いたあの言葉をもう一度そっとぶやいた♪

ずっとずっと側にいて大好きな君を見つめていたい♪…》



ブチッ



どんどん悲しくなってきたから、テレビを消した。

本当にサンタさんはいないのかなって、

総悟とこのまま、仲直り出来ないのかなって…


涙を拭って、眠りについた。








『よし、ここが真選組って所か…で、名前ちゃんの部屋が、ここらへんか…』

例のサンタがさまよっていた。

『端っこから2番目だったっけな、3番目だったっけな…あれ、忘れちゃったよ。どーすんのコレ!お前のせいだから。コレ』

『ふっざけんなよ!!クソジジイ!!俺は何も関係ねーし!!』

『いや、お前の親父は立派だったよ。記憶力も俺よりよかった!!』


今はもう1時。どの部屋も真っ暗だ。

その時、端っこから2番目の部屋のドアが開いた。





「ん…トイレぇ…」

『『!?』』

「……………………」

『……………(汗)』

「サンタさん!?サンタさんですよね!?」

『あ…えと…そうじゃ、ワシがサンタじゃ。』

「うっそ、本物だぁー!!!こっちはトナカイさん!?」

『ベンだ』

「しゃべった!?」

『そんなに嬉しいかい?』

「うん、とっても!!あ、せっかくだから、ゆっくりしていって下さい!!今お茶持ってきますから!!」

『あ…ちょ…あれ…?』



部屋に強制連行された。






「はい、ホットココアです。どーぞ♪」

『ありがたい…』

「トナカイさんの分も置いときますね!」

『ありがとう』

「またしゃべったー!?キャーヽ(≧▽≦)/」

『(確かに、可愛い、この子///)』

「なんでここにいたんですか?」

『(切り替えはやっ)』

「うち、小さな子どもいませんよ?」

『えーっとぉ…でも、君はワシに会いたかったんじゃろう?』

「なんで知ってるんですか!?」

『サンタじゃからな』

「素敵ーーーー!!」

『ところで君…何かあったんじゃろう?』

「!!…サンタさんには、何でも分かっちゃうんですね…実は……」




名前は、今までの経緯を涙ぐみながら話した。




『(待ってェェェ!!!調子のって“何かあったんだろう?”とか言っちゃったけど、シリアス系無理ィィィ!!!)』

「ほら…サンタさんいたじゃん…総悟のバカ…」

『(うっすら気づいてはいたけど、原因俺ェェェ!?俺の存在ィィィ!?)』

『(俺、知らねーから)』

「サンタさん…あたし総悟に謝った方がいいのかな…?」

『え!?ぇ…ぁ…ぅ…』

『アンタが今見たように、サンタはちゃんといたって、彼氏に言えばいいんじゃねェか?』

「トナカイさん!!」

『でも、責めるんじゃなくて、“今度は会えたらいいね”って可愛く言うんだ。』

「そっか!!ケンカにならないように言えばいいんだ!!」

『アンタ位の女が可愛く言えば男はイチコロさ』

「そう?でも、なんか今なら行けそうな気がしてきた!!ありがとう、サンタさん、トナカイさん!!」

『頑張りな、お嬢ちゃん』

「うん、ありがとう、トナカイさん!!あたし総悟の部屋に行ってくる!!」

『おぅ!!』





『なんでお前がいい感じの人になってるの?』

『だからアンタはキャバクラの客引きなんだよ(←12.18放送アニメより)』





「総悟、起きてる?入るよ」

『え、名前!?ちょっ…』



ガラガラ



「へ?」



そこには、サンタの服と、大きな白い袋があった。




「なにこれ…?」

『…最悪でィ。これ見られるなんて…』

「どゆこと…?総悟、サンタなんていないって言ってたよね…?」

『だから…俺が名前にプレゼントをやろうと思ったんでさァ…』

「この格好して…?」

『まぁ、ねィ。つーか…あの…サンタなんかのことで、泣かせるまで言っちまって…悪かったでさァ』

「それがね!!サンタさん、いたよ!!」

『は?何言ってるんで…』

「さっきね!!あたしの部屋に来てくれたの!!本物だったの!!」




本物のサンタなんて、マジでいるわけねェだろ…

どこまで信じやすいんでさァ…

しかも…どんだけキラキラした目で俺を見てるんでィ…

“そいつはサンタの格好したただのオヤジだ”なんて言えねェじゃねえかよ…

全く…名前には敵わねェや。




『そりゃ、よかったねィ』

「うん、最高のクリスマスプレゼントだったよ!!」

『…最高…?』

「うん♪」

『…ちょっと待ってろィ』



いきなり総悟が、サンタの服に着替え出した。



「ちょ…///なんでイキナリ脱いでんの!?」

『ちょっとした準備でさァ』

「準備…?」



帽子までつけ終り、袋をかついで、テレビの前にちょこんと座っているあたしのソバに近づいてきた。



『総悟サンタでさァ』

「…は?」

『名前はこの一年間、ちゃんといい子にしてやしたか?』

「へ…?あ…うん…」

『じゃあ、いい子にしてた名前に、プレゼントでさァ』

「プレゼント…?」

『コレ。開けてみろィ』



総悟に渡されたのは、ピンクの包装紙に。白いリボンでラッピングされた箱。

リボンを解いて、開けて出てきたのは、ピンクの箱。



「ね…これ、もしかして…期待してもいいの?」

『いいから、開けてみろィ』



だって、このシチュレーション…
この箱…

きっと、一生に一度のこの瞬間。



箱を開けた。

ほら…



「指輪…」

『名前が好きそうなデザイン、選んどきやした』

「これっ…プロ…ポ……ぉ…じゅ…?」

涙でうまく喋れない…

そんなアタシを見て、服を脱ぎながら、総悟がほほ笑む。

『まァ、そうですねィ』




喜び

戸惑い

驚き







全ての感情を抱えきれてないあたしの左手の薬指に、キラッと輝くダイヤの指輪がはめられる。



この気持ちを総悟に伝えたくて、でも何から伝えればいいのか分からなかったから、


ちゅ


抱きついて、キスをした。



「ありがとう、大好き、メリークリスマス♪」

『メリークリスマス、でさァ』



mas agic



(さて、このままサンタプレイといきますかィ?)

(サンタプレイって…何よそれ///!?)

(結婚のためのセレモニーでさァ♪)














あきゅろす。
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