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悪魔×祓魔師(青エク 雪男)


「トリックオアトリート!」


そんな台詞と共に教室へ引きずり込まれたのは先程のことである。


今日は文化祭。
ハロウィンが近いこともあり、私のクラスでは仮装喫茶をすることになっていた。
けれど仮装をする気など微塵もなかった私は何かと理由をつけ、のらりくらりとかわしていたのだ。

校舎内をふらふらと歩いて、後悔した。
何故文化祭などサボって帰らなかったのか、先程までの自分を呪うよ。

クラスの人達の手により制服は悪魔の仮装に変えられてしまった。

角を付けられ、ゴシックロリータと言われる部類の服を着せられてしまった。


祓魔師なのに悪魔の格好だなんて笑ってしまう。
制服は取られてしまったので仕方なくそのままの格好で廊下を進んだ。
そしてまた後悔。


生意気な後輩(仮)の奥村雪男に会ってしまったのだ。
雪男は目を真ん丸にさせて、その後クスクスと笑い始めた。

あーもー腹立つ。
口に手を当てて肩を震わす雪男に苛立ち、胸ぐらを掴んだ。
しかし雪男と私の身長差は大きく、掴んだところで雪男にとっては痛くも痒くもないわけだ。
むっ、としてそのまま睨み付けていると雪男は私の頭に手をのせてぽんぽんと叩いたのだった。

その手をパシりと叩き落とすと猫みたいだと笑ったので雪男の手の甲に爪をたててやった。



(貴方がが悪魔なら僕が祓ってあげますよ。)
(やれるもんならやってみろばーか。)







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連載番外編。



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