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小説(運命の道 God Children)
運命の道 God Children 第23話(後半)
運命の道 God Children
第23話 一年生入部そして・・・・(後半)






ったく部活の公演の最中にたたかいに来るなよ!! 俺たちの目の前には大きなダークモンスターがいる。
その容姿は一つ目しかないやつだ。宙に浮いててなんか気持ち悪い。そんな思いをしながら俺と浩志は天使化する態勢にはいる。
腕のブレスレットが光だし、オーラに包まれる。その中で俺たちの背中からは白い翼が生え、耳にはイヤリングがつく。顔つきも変わり、俺とガリス、浩志とミカエルの体が入れ替わる。
ガリス「さてと、こいつをさくっと片付けるとするか!!」
ミカエル「先ほども言ったが、油断は禁物だぞ。」
ガリス「そんなんはわかってるぜ!! 行くぞ!!」
手にはめている腕輪が光りだし、その光によって自分の目の前に神武が現れる。それこそガリスの神武であるグラス・フェイバーだ。それを手に取り、敵に挑んでいく。
ミカエル「やれやれ、相変わらず威勢のいい奴だ。私は後方から援護をしよう。」
ミカエルも同様に腕輪が光りだし、そこから神武を取り出す。これがミカエルの武器である。コチョウノマイだ。それを手に取りすばやく銃の形に変更する。
ガリスは迷わずに走って敵に突っ込んでいく。それをだまってみるダークアイではない。目からビームを出して反撃をしてくる。
ガリス「ったくちょこまか変な攻撃だな!!」
手にエネルギーを集中させ、それを球体の形へと変化させる。そのエネルギー破を敵にむけて放つ。
ガリス「行くぜ! 水流爆撃破!!!」
敵のビームをこちらの技がぶつかり合う。そしてお互いの攻撃は相殺される。だが、このときガリスは敵の背後に回っていた。それと同時にミカエルが後ろで銃撃をする。
そのエネルギーを圧縮して放つ。
ミカエル「わが雷の刃、雷撃滅流弾!!!!」
その攻撃は敵の体にヒットするが、なぜか苦しそうでもない。背後に回ったガリスが力をため、剣を一気に振り下ろす。
ガリス「水破連斬!!!」
確かに感触はあった。だがまったく喰らっていない。傷ひとつもついていない。
ガリス「何!? この攻撃を与えてもダメージひとつもなしかよ!!」
ミカエル「こいつの最大の特徴、それは物理攻撃および弱い魔法の攻撃はまったくうけつけない。」
優馬「何だって!? それじゃあ・・・・・・・・。」
浩志「普通に戦っても勝ち目はないってことですよ・・・・・・・。」
これからどうする?ホーリージェムでパワーアップした力でも、物理攻撃が効かないんじゃ、海龍水破斬を当てることすらできない。かといってガリスはたいした魔法は使えない。
ミカエルの援護射撃でもそんなたいしたダメージを与えることができない。一体どうすればいいんだ!?
悩んでいると、敵が攻撃する態勢にはいる。その大きな後ろから徐々に現す2つの手。その手が俺たちを掴む。そして強く俺たちの体を蝕む。
ガリス「ぐあああああ!!!」
ミカエル「ぐっ・・・・・・・・。」
優馬「どうするの!?」
ミカエル「このままでは確実にやられてしまう。せめて強力な魔法を使えれば・・・・・・・。」
ガリス「物理攻撃が効かねえんじゃ、ミカエル兄さんがこいつを倒すしかないぜ。」
ミカエル「わかった・・・・・・・。」
ミカエルの周りには光のオーラがまとわりつく。その光によって捕らわれていた身から開放される。そして地面に足をつく。
ガリス「俺が奴をひきつける。兄さんはホーリージェムをその武器にセットするんだ!!」
ミカエル「了解だ。」
ガリスは敵に向かって再び突っ込んでいく。物理攻撃が効かないので、魔法で対応するしかない。魔法を打とうとしたときに、腕輪が光りだした。その光によって体の中から徐々に力がわいてくる。
手にエネルギーを集中させ、敵に対して手をかざした。
優馬「ホーリージェムの力によってパワーがあがってるんだ!!」
ガリス「行くぜ!!! 水龍突撃破!!!!!」
放ったエネルギーは徐々に龍の形へと姿を変える。それは敵のダークアイに向かって行き、突っ込んだ。攻撃はクリーンヒットする。敵も強力な攻撃に当たって苦しんでいる様子だ。
ガリス「ミカエル兄さん!!いまだ!!!」
武器を前にかざすと、ミカエルの腕輪から黄色いホーリージェムが勢いよく飛び出し、コチョウノマイにセットする。武器は以前よりも強力なエネルギーを纏っている。エネルギーが銃の先端部分で力がたまり、
それを打ち出す。そのエネルギーは敵に向かっていく。
ミカエル「サンダーディストラクト!!!!!!」
ダークアイを見事に貫通する。そして黒き粒子となってその場へ崩れていった。これでとりあえず一安心だ。
優馬「今回の相手は見かけによらず結構強かったよね。」
ガリス「そうだな。まさか物理攻撃が効かないとは思わなかったぜ。」
俺たち二人は天使化をとき、神立会館へと走っていった。扉をあけるとまだ劇の途中だ。こっそり音響席にいる悠の元へと急ぐ。
悠「あ、おかえりなさい。ダークモンスターは倒せましたか?」
優馬「まあ、なんとかね。あとはこの劇の成功を祈るしかないね。」
浩志「そうだな。」
俺たち3人は無事に成功することを祈るだけだ。時間があっという間に過ぎていく。この劇も無事に公演を終了し、1年生は帰っていく。公演を終え、みんなは後片付けだ。
そんな中、見知らぬ顔の奴がいた。どうやら1年生のようだが、どうしたんだろ?輝月が彼の元へ行き、尋ねてみる。
輝月「公演は終わったから、もう帰ってもいいんだけど。」
和馬「いいんです。僕も手伝いますよ。僕はこの部に入るので。」
優馬「ええーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」
浩志「それは本当!?」
浩志は目を輝かせている。何しろあいつは後輩を早く持ちたいとか言ってたような気がする。後輩が一人できてうれしいんだろうな。
浩志「名前は何って言うの!?」
和馬「草薙和馬って言います。」
瑞紀「部活に新しく入ってきてくれてうれしいな!!!」
幸「とりあえずまずは1人確保だな。」
遠くから美咲が声をかけてくる。
美咲「みんなで片付けないと、時間内におわりませんよ〜。」
だが1年生の話題でいっぱいだった。片づけをしていたのは夏林と美咲だけだった。それ以外は新しくはいってきそうな和馬と話をしている。
夏林「みんな!!!!早く片付けようぜ!!!さもないと・・・・・・・・・・・。」
美咲の体が何か震えている。まるで今にも噴火しそうな火山の感じだ。これはまずいんじゃ。俺はそんな姿にいち早く気づいた。
優馬「これはちょっと・・・・・・・・・。」
美咲「ごらぁ!!!! お前ら何やってんだよ!!!! みんなで片付けねぇと終わらねぇだろうが!!! とっと片付けろ!!!!!」
一同「はい!!!!」
美咲の表情はいつものような気の弱い感じではなかった。まるで性格が急変したかのようだ。もしかして二重人格?そっとこちらに夏林が近づいて説明する。
夏林「美咲はきれると、まじ怖いから逆らわないほうがいいよ。」
優馬「ありがとう夏林。いまので十分にわかったよ。」
美咲「おら!! そこは何してんだよ!! とっとと行動しろ!!!!!!!!!!」
優馬&夏林「あ・・・・・・・はい・・・・・・・・・・・・。」
その場の空気は美咲が支配していた。誰も逆らうことができない。まさかこんなに怖いだなんて思わなかった。
ガリス「あの性格の急変はやけにすげぇな・・・・・・・。」
ラミエル「女は怒ると怖いってことね。」
なんとか美咲の指示の元、片付けが終了する。
遼介「ふう。ようやく終わったよ・・・・・・。しかし、眠いな・・・・・・。」
悠「ウチ、美咲のあんな一面見るの初めてだよ。」
優馬「同級生のくせに気づかなかったんかい!!!!」
瑞紀「今日はもう終わりにしましょう。来週の月曜日が部結成ですから、それまで待ちましょう。」
こうして本日はこれで解散になった。










早くも月曜日になる。すべての授業が終了し、今は部結成のために、別の教室にいる。俺たちは1年生たちがくるのを待っている。それまでは後輩や、友達と一緒に会話をしたりなどして、時間をつぶしていた。
優馬「さてと、今日はどれくらい来るのやら。」
浩志「やれるだけのことはやりました。あとは結果だけですよ。」
俺は一番左の列の一番前で会話をしている。そこにみんなが集まっているのだ。そんななか遼介のたわいのない話が聞こえてくる。
遼介「今日さ、数学の時間寝てたんだけど、そのときに先生が起こしてきたんだよね〜。」
悠「それで、どうしたの?」
遼介「とりあえず起きたんだけど、なんかそのまま寝てていいぞと言われてさ。」
優馬「マジかよ!? ってかそれどんな先生だよ!!」
浩志「優馬さんしらないんですか?俺たちの学年の数学の先生って結構不真面目な人が多いんですよ。」
優馬「結構、ゆるいんだな〜。」
輝月「まあ、私たちの学年もゆるいほうだよ。授業中に内職しててもぜんぜん見向きもしないしさ。だよね夏純?」
夏純「うん。授業中に隠れて本を読んでるけど、ぜんぜんばれないし。」
優馬「そんなことしてたんだ・・・・・・・・・。」
幸「俺は、教師の情報をもとにして、家にいろんな先生の弱みを送ってるんだ。」
優馬「っていうか幸は何やってんだよ!!!」
輝月「まあいいじゃん。先生ってのはみんなそういうもんだよ!!」
優馬「そうかな〜・・・・・・。」
ドアが開き、夏林と美咲が後から入ってくる。俺たちの元に歩み寄ってきてそこで会話をする。
夏林「ういーっす!! みんな何話してたの!?」
美咲「みなさん、こんにちは。」
昨日の美咲からは想像できないほどに気が弱い。昨日みたあれはひょっとして幻か?
悠「みんなで、先生について話してたの。確かウチの国語の先生も結構いい加減だったよね?」
夏林「う〜ん。確か、みんなを時々自習状態にさせておいて、教卓の上で寝ちゃう人とかもいるんだ。なあ美咲?」
美咲「確かに、そんな人もいたわね・・・・・・・・・・。」
優馬「どんだけだよ。その先生は・・・・・・・・・・。」
その時だった。見知らぬ、顔の1年生たちが6人ほど入ってくる。何をしたらよいのかわからないらしい。
浩志「おお!! 来てくれたか!! とりあえずその席に座りたまえ。」
優馬「なんでその口調なんだよ!!!」
浩志の案内で1年生は1列目の席に順々にすわる。それと同時に書類を持ってきて走ってきた瑞紀が入ってきた。その書類からして、新しい名簿を作成するための用紙らしい。そして顧問の先生もやってくる。
瑞紀「みんなそろったようだね。じゃあこれから部結成を始めるよ。」
みんなはとりあえず席に着く。そして瑞紀の言葉によって始まる。
瑞紀「とりあえず、1年生のみなさん。演劇部に入ってくれてありがとう。さて、まずはこの僕から挨拶をするとしますか。」
夏純「よ!部長!!しっかり決めてよね!!」
輝月「そうだそうだ!!!」
瑞紀「わかってますよ。この僕がこの演劇部の部長である一条瑞紀です。どうぞよろしく。」
そして部長は話をし始めた。今後の部の方針、これからの大会について、あとは近くでやる全国大会についてだ。そんな一通りの説明を簡単に済ませるとみんなを自己紹介させようとする。
瑞紀「さてと、じゃあ2年生のみなさんから自己紹介をしていきましょう。内容はクラスと名前、それから自分の趣味、まあこんなもんか。じゃあまずは浩志から頼む。」
浩志「あいよ。」
席から立ち、教卓の上にのって正面に向けて口をあける。
浩志「この俺が中桐浩志だ。よく覚えておくように。そしてクラスは2年2組だ。趣味はコスプレをすることだ。俺がこれから君たちにがんがん接していきたい。よろしく頼む!!」
優馬「だ・か・ら、なんでそんな口調なんだよ!!!」
浩志「何が悪いのだ?」
優馬「その口調だっつうの!!」
こんなやりとりを見ている1年生は笑う。こんなことはほぼ日常茶飯事なことなんだけどね。2年と3年の自己紹介が終わって、浩志が教壇から降りる。こうして全員分の自己紹介が終わる。壇上でふざけてた奴は、ほぼ突っ込んでしまった。
これはもう俺にとっては反射的なのかもしれない。そうして1年生が壇上にあがる。まずは眼鏡をかけている子だ。
和馬「昨日に顔を出していると思うので、わかると思うんですが一応。1年3組の草薙和馬です。よろしくです。趣味は小説を読むことですかね。」
どんどん1年生が教卓の上にのり、自己紹介をしていく。
大輔「あははははは!! この俺様が1年3組の朝倉大輔だぜ!! 趣味は見てのとおり、こうして変身ベルトをつけて遊ぶことだぜぇ!! イェーイ!!」
優馬「って、それは校則にひっかからないんかい!!!」
なんだよそれは・・・・・・・。もしかしてこの学校の校則はあまりにもゆるすぎる気がするんだが。というかこの部に入ってくる人間がまず個性的過ぎる奴が多いのではかと思う。」
達斗「みなさんこんにちは。1年1組の安斉達斗です。趣味は読書にゲーム、などかなと。演技をみるのは好きですかね。」
よかった。わりとこの子は普通だ。まあまず初対面だからこんな感じも普通だと思うけど。こうして1年生の自己紹介も終了した。そのなかの女子の篠原真里名さんは普通だった。ほかの2人、徳永海樹君と、北波誠君もだいぶまじめそうな感じだ。
これからの部活は一体どうなるんだろうか。今日はこれで解散になった。明日の部活がまた楽しくなるようなわくわくが抑え切れなかった。


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