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小説(運命の道 God Children)
運命の道 God children 第2話
運命の道 God children
第2話 覚醒!
俺は今だに演劇部にいる。輝月を待つためだ。部活に勧誘したのはあいつなのに
、まだきていない。
優馬「まったく輝月のやつはどこに行ったんだ?」
悠「そのうち待ってれば来ますって。一応あれでも部長だし。」
優馬「え!? あいつ部長だったのか・・・。信じられねぇ。」
このことを聞いたときは信じられなかった。普段のあいつを見ていると部長をや
るにはむいていない。そんな時、 入口のドアが開かれて、そこから見たことのな
い男の人が現れた。
輝月「ういっす!! 」
優馬以外のキャラ「こんにちは〜。」
一体あいつは誰だ? あんなやつ俺らの学年にいたっけか? 俺は念のため挨拶を
してみる。
優馬「こんにちは〜。」
輝月「何でそんなにかたくなってんだよ? 俺が誰だかわからないのか?」
本当にこの人が誰だかわからない。こんなやつ俺のクラスにいた記憶がない。
輝月「まったくおまえは鈍感なやつだ。」
浩志「先輩、この人は輝月さんですよ。」
優馬「え?」
幸「知らなかったのかい?これが輝月の趣味さ。」
どういうことだ? 何が何だか状況が読めない。落ち着くんだ。俺が考えるといる
と夏純が事情を説明してくれた。
夏純「だから輝月は趣味でああいう格好をしてるんだよ。」
優馬「はあっ!!!!」
俺は驚いた。というか何だよそれって思った。
優馬「趣味だからってなんでそんな格好してるんだ!?」
輝月「気分だ。」
優馬「そういう問題じゃねぇ!! 」
瑞紀「まあいいじゃないですか。好きでああいう格好しているんですし。」
優馬「そういう問題じゃねぇ!!」
夏純「ようやくこの部活にツッコミ役が増えてよかったぜ。」
浩志「まったくだな。」
瑞紀「よかったのです〜。」
優馬「だから納得するなーーーーー!!!」
俺はこんなことを言っているが、内心はうれしかった。俺にも新しい居場所が出
来たんだと思った。これからこんなおかしなメンバーとすごすのが楽しそうに思
えた。
輝月「さてと、メンバーも全員揃ったことだし、そろそろ部活を始めようか。浩
志、遼介を起こしてこい。」
浩志「わかりました。」
輝月「幸! これから台本選びをするから、台本を全部もってきて。」
幸「わかった〜。」
これから、本格的な部活が始まるらしい。輝月からは話しを聞いたが、次の寸劇
に使う台本がまだ決まっていないようだ。今からその台本を選ぶそうだ。また幸
はたくさん台本が入っている段ボールを持ってきた。輝月「さてと、今回はどん
なのやろうか?」
悠「結構楽しい劇がやりたいな〜。」
浩志「何を言っている?アニメっぽい劇をやりたい。」
瑞紀「みんなでとびっきりかわいい劇にするのですよ。」
遼介「俺は別になんでもいいや。」
優馬「(みんな、全然意見があってねぇ!!)」
そして俺は台本を1つずつ取って中を確認した。ここにある台本はかつてやった劇
が多い。
夏純「これだけ人数いるんだし、人数を多く使える劇なんかいいんじゃない?」
悠「あ、それいいですね。」
瑞紀「それは私も賛成なのですよ〜。」
幸「よし、それで決まりだね。」
遼介「ようやくテーマを絞れたようだな。」
遼介はどうやら完全に目を覚ましたようだ。悠は目を覚ました遼介に向かって話
した。
悠「ようやく目を覚ましたわね。」
遼介「べつにいいじゃんかよ。文句あるのか?」
り遼介はそれを言ったあと、近くにあった台本を取って、軽く悠の頭を叩いた。
悠「痛いっ〜!! 何するの!?」
遼介「悪い悪い。おまえみてるとなんか叩きたくなるんだよな〜。」
悠「何よそれ!? 」
俺はみんなと話しているときに横目でちらっとそっちの方向を向いた。
優馬「(いきなりひでぇ!!)」
その後もあの二人は話しを続けている。
遼介「すまん。お前をみてるとついついやりたくなるんだ。っていうか顔が笑っ
てるぞ。」
悠「うちは笑ってなんかいないもん!!」
遼介「とか言ってまたやられたいくせに。」
なんか勝手に思われてるし。まあそれはそれでありかなと思ってる。そんな意見
に賛同してしまったので、遼介に話し掛けた。
優馬「確かにその気持ちわかるような気がするな。」遼介「あなたにこの気持ち
がわかりますかね〜。むしろあなたは悠と同じ立場だと思いますが。」
優馬「なんで後輩に言われなきゃいけねぇんだよ!!別に俺はそんなんじゃない
し!!」
悠「まあ、あきらめるんですね。うちと一緒に行きましょ。」
優馬「お前なんでその気になってたんだよ!! 勝手に仲間だと思うな!!」
もう何がなんだかわからない。そんな会話をしていたら、次の台本が決まった。
輝月「次の台本はこれで決まりだ!!」
浩志「一体、何に決まったんです?」
浩志の声は明らかに違っていた。どう考えてもアニメ声だ。
優馬「なんでアニメ声なんだよ! この空気は真剣に決めなきゃだめでしょ!」浩
志「いいだろ。べつに誰にも迷惑はかけていないし。」
優馬「(どう考えたって絶対に変だって!!!)」
浩志がしゃべったのを聞いた時は、俺に対する敬語が消えていた。あいつ本当に
キャラになりきっている。客観的にみたら絶対やばいだろ。だが、輝月は普通に
言ってきた。
輝月「大丈夫だっていつものことだから。」
優馬「それはそれでスルーするな!!」
俺の突っ込みなど無視してどんどん話しが進んでいった。台本がようやく決まっ
た。
輝月「じゃあ今回の寸劇はかくれんぼに決定!!」
このかくれんぼという劇は結構人数を多く使うらしい。そして聞いた話しだと、
この劇は関東大会まで行ったとされる伝説の作品らしい。
浩志「かくれんぼか。まあいいだろう。」
瑞紀「なんか大変そうだけどがんばりますです。」
遼介「面倒な役にならなきゃいいけど。」
悠「一体どうなるのかな?なんか楽しみ。」
幸「役者はいつ発表するの?」
輝月「それは明日俺の口から発表する。いいな?」
一同「はーい。」
これで今後の方針は決まったようだ。俺もどんな劇になるのかすこし楽しみだ。
そんなとき、ドアを開けて、誰か一人入ってきた。その人はかなり背の低い女の
子だ。
真子「みんな、ちっーす!」
輝月「あ、えだまめじゃん。」
俺は近くにいる夏純に尋ねた。
優馬「一体あの人誰なの?」
夏純「ああ。あの人は枝真子さんだよ。元演劇部で、今は受験生だよ。」
真子は牛乳パックのようなものを常に持っている。あれは学校の購買部で販売さ
れている超人気のコーヒー牛乳だ。これを買う人は授業を終わったあとすぐに出
てってしまうくらいとてもおいしいらしい。真子さんは俺のところによってきた

真子「あれ?見知らぬ顔の子がいるね。輝月、新入部員かい?」
輝月「ああ。俺と同じクラスの有沢優馬だ。あとこの部のツッコミ役ね。」
なんでツッコミ役をあえて言うんだ!?確かにそうだけど。
優馬「初めまして。有沢優馬です。」
真子「こちらこそよろしくね。受験であまり来られないけどね。」
受験生なのにこんなところにいて大丈夫なのかと思った。受験生にしてはこれは
のんびりし過ぎだろ!
優馬「勉強はしなくて大丈夫なんですか?」
真子「大丈夫。あたしは受かるって先生に言われたし。問題ないって。」
優馬「(この時期勉強しないのはやばいだろ!! 勉強してくださいよ!!)」こ
んな受験生がいるとは思わなかった。今回は現実を否定したいことが多かった。
輝月「今日はもう遅くなっちゃったし、終わりにするよ!!」
一同は返事をして帰る準備をした。外は暗くなりかけている。時間でいうと今6時
ぐらいだ。俺は輝月、悠、幸、遼介と一緒に帰ることになった。みんな自転車だ

輝月「いや〜。今日の部活は楽しかったな。」
悠「そうですよね。なんか充実してましたし。」
遼介「まあ、そうだな。」優馬「(五割以上寝てたあんたがいうなよ!!)」
輝月「優馬はどうだった?」
優馬「常識はずれの人が多くてびっくりしたかな。」輝月「大丈夫。すぐに慣れ
るって。」
この発言を聞いた俺は少々不安になった。自分もあんな風になってしまうんじゃ
ないかと思った。
悠「うちも最初この部に入ったときは驚きましたよ。最初の感想は優馬さんと同
じでしたよ。」
優馬「そうだったのか。」幸「やっぱり思うけど、この部活って個性的な人が多
いよね。」
輝月「そうだよね〜。」
優馬「あんたらが言うなよ!! あんたらが!!」
俺は心の中でそう思った。こんな部活はどこに行ってもないだろう。ちょうどみ
んなと別れる道にさしかかった。
優馬「じゃあ、俺の家はこっちだから。」
輝月「わかった。じゃあまた明日な。」
優馬「ああ。またな!」
遼介&悠「さようなら〜。」
俺は皆と別れ、家に向かって自転車を走らせた。あんな馬鹿騒ぎがないととても
静だ。車が走っているが、その音さえもうるさくは聞こえない。そして、今朝の
夢の事を考えていた。あの懐かしさと心が変になる感触は今まで感じたことのな
いものだ。やっぱり一人になると考えてしまう。そんな時、意識が曖昧になった
。目の前がぼやけている。一体なんだこれは・・・・・。だんだん意識が遠くな
っていく。俺は病気にかかったのか。俺は自転車を止めて、そこに立った。意識
はだんだん曖昧になっていく。くそ・・・ その時、意識がだんだんはっきりして
いたが、身体が動かない。そんなとき心の奥底から声が聞こえた。
ガリス「少しお前の体を借りるぜ!」
その声が聞こえたとき、体はその声をの持ち主が体を操作できりようになった。
ガリス「まったく目覚めるのが遅すぎだぜ。おかげでミカエル達に会うのも遅く
なっちまう。とりあえず報告に行ってくるか!」
俺の背中が熱い。その原因は背中からだんだん羽が生えてきたからである。なん
で俺の背中に羽が!? その時俺は人間じゃあないのかと思った。人間に羽なんか
ない。そう考えているうちに俺は羽を使って飛びはじめた。
ガリス「まったく状況がわかってないみたいだな。」優馬「え?」
ガリス「じゃあ説明してやるよ。俺はおまえだ。」
優馬「それってどういうこと?」
ガリス「俺の名前はガリス。神の子供、ゴッドチルドレンの一人だ。俺は人間の
監視を目的とするためにこの地上界に降りた。そして地上界に降りるためには人
間の体が必要だ。そこでお前の体を借りている。」
優馬「こんなことがありえるなんて・・・。」
ガリス「とりあえず、俺が覚醒したら仲間に教えてくれって言われたんでね。今
仲間のところに向かっている。」
俺はどうなるんだと思った。こんなことに巻き込まれた俺はガリスの仲間に会い
にいくはめになってしまった。




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