袋法師絵師
ネギ的袋法師笑い解説 第六談

第六段
 最後の段です。
どんでん返しが待っていました! 妙に嬉しいのは、なんでかな?

 法師は尼御前と尼前にとてもよくされて長い年月を過ごしたようです。
しかし歳をとってくるとだんだんその精力も衰え(誤字じゃないことは、分かってくださるでしょうか?笑)彼女らの相手をこなすのが億劫になってきます。

男には打ち止めがあるっていうのは俗説らしいですけど。(なんでそんなんばっかり詳しいんだって笑)

しかも尼御前にも尼前にも…といった状況。
幸せから転落した男の姿です。
かなり笑うところだと思われます。
しかもその尼前に至っては、稀に見る好色者だと述べられています。
こんな終始ヤッてるだけの官能モノにでてくる女の中で「好色」といわれるとしたら、それはよっぽどのものでしょう。
まぁそうか、自分から乗っかっていったんだしね…。
どれだけのものなのか、全然想像もつきません。
ただ、スゴイんだろうなぁ…みたいな感じにしか思えない。

 そのような超絶インラン女どもにもてあそばれる日々を過ごし続け、すっかり元気のなくなってしまった法師。
精を搾り取られたムスコも役立たずになってしまいました。
それで尼前は自分のところにいる欲求不満の女どもに、法師を預けることにしたわけです。
最初はサカリのついていた女どももすぐに役に立たない法師に飽き飽きして、口々に野次を飛ばすようになる始末。
女って怖い。
しかもその女たちのサカっている様子が、かなり怖い
恐怖以外の何ですか。この物語に出てくる女たちは、みんな怖すぎます! 

 尼前のところで飽きられた法師は尼御前の元に戻り、これ以上女の相手なぞしておれんと思い、病気のフリをします。
そういえば最初に西の対に来たときは、口の聞けない人のフリをしてましたよね。
どうやら演技が上手なようです。
…そういえば彼は、いつまで口が聞けないフリを続けていたんでしょうか? 
そんなことはまったく書かれていないので(というか、誰と寝たか、しか書いてないからね、この作品は笑)判別不能です。
でもこれだけの長い間(とはいってもどれくらいの期間だったかも、また謎なのですが)ずっと口が聞けないフリをするのは絶対にムリだろうと思うので、尼御前や尼前とは話くらいしていたのかもしれませんね。

法師の生活は、昼間は暗いところ、夜になると肉欲に溺れる生活を繰り返していたのですが、どうなんでしょうか? 
ウハウハのように思えますが、実際やったらかなりキツそうです。
どれだけ耐えられるんでしょうか。
それを思うと、法師が最後に病人のフリをして逃げた心持ちが、よく分かるってモンです。



 こんな感じでだらだら長い解説を語ってしまいましたが、まさに自己満足! 
完璧な自己満足の世界です。
どこがツボったか、といわれると難しいのですが、やはり全体的に都合がよすぎる物語になっているところがウケますね。
しかし最後に法師が苦しむ姿は圧巻です。
それもまた笑いの一つであると、私は思うのですが。

 何より、昔からこういった官能小説の類のものが存在したこと自体が、かなり笑えます
話は至って単純ですからね。
なにより「袋法師」っていう題名自体がかなり単純です。
文字通り袋に入ってるからじゃね〜か

 それでは、おそまつ。間違い、文句、なんでもござれ。総合連絡先までお越しください。
 こんな長い文章を読んでくださって真に有難うございました。またよろしく!!ネギでしたッ!





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あきゅろす。
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