袋法師絵師
ネギ的袋法師笑い解説 第一談
第一段
 これの始まり方がかなりいいなぁ、と思う。

世の人々の噂は、いつも口汚いものだというのが当たり前だが、このような物語を書けば、好色な女は後の世までも語り草になるだろうに。
と、こういうものである。

かなり気にかかる書き出し。うまいものだと思うわけです。

 読み物は中身だってそうだが、書き出しや題名、といったものもかなり重要なものであると思います。
事件モノであれば書き出しが新聞の一文だったりすることは結構あるのだが、ああいう小難しい文章を最初にもってくるのは如何なものかな、とも感じてしまう。
書き出しとしては「逃げ」の書き出しではないかとも感じてしまうのだ。…と思うのは、我だけだろうか?

 これが主役である「袋法師」の登場の場面は、ともかく笑える。

僧の衣装と襷を身にまとってはいるものの、実態はただの薄汚い野郎である。
そんなヤツが主役だろうか。
こういったカッコ悪い主役というのは、昔はいたのだろうか? 

気になるところだが、大昔の書物がそんなに残っているわけでなし、知る術もないのが残念無念というか…。私的に気になるところではあるのだけれど。

 そして舟の上での場面。
ここからがこの主役の性格が分かるところになります。

…でもしらない方がよいことも多々あります。
どう見たって、この法師は腐っている
それは誰の目にも明らかです。
それよりも、女たちがバカなのかもしれません。
完全なるバカです。
どうしてこんな汚い男を神のように崇めたものか、かなり理由がつかめません。
この時点でこの話は意味不明なのです。

そう一口にいってしまうと元も子もありませんが、かなりの勢いで都合が良すぎます。
その理由は当然後になれば分かることなのですが。

そしてこの法師のニヤつくさま。
法師はSです。…というか、ドSです。
それでも崇めようとする三人の女たちがMであることは、もちろんいうまでもありません。


こういったエロチックなものの見方もできる、ということですね。
この法師の行動は、「焦らし」以外の何物でもありませんな。アホか、ってな。

 三人の女たちは、法師を神仏のように両手を合わせて仰ぎ、
「どうか私たち三人を向こう岸まで送り届けてくださいませ」と頼んだ。
…とあるのですが、何故分からないんですか! 
本当に理解に苦しみます。

しかもその後すぐに、自分の身を呈してでも法師の要望を聞き、舟を漕いでもらおうと躍起になるわけですから。

絶対に有り得ない。

〜都合の良すぎる展開100%!

という感じでしょうか。かなりウケます。

 それで法師のいうままに女たちは次々に体を捧げていきます。
要するに……ウリです。昔はウリも立派な職業でしたけれども……
この人たちは絶対に身売りではないでしょう。
いいとこのお嬢さんたちばかりなわけだし。
でも向こう岸に着きたいがためにその身を差し出したわけですね。
泣かせる話……って、全然そんなふうに思えません
なぜならこの後、この三人の女たちは法師にヤラれてよがっているわけですから。
全然かわいそう、という気になれません。

 乳母は偉い人の子供などを母親代わりに育てたりする役目なので、結構当たり前?の熟女になりますが、後の二人は二十歳前やら二十歳くらいやら、といった若い年齢です。
この女は果たして処女なのでしょうか?

訳の一文からは初々しい女性らなのではないかと思われるのだが、どうもそうは思えない。
最初の一番歳若い娘は一発勝負が終わってから法師に、
「あなたのモノはとても元気がよいですこと」的なことをいっているわけです。
絶対そんなことを言うヤツが処女のはずもないし、二番目の娘の方が処女に見えます。あまり詳しい描写がないだけに。
そして乳母にいたっては、どう見てもインランにしか見えません。
娘たちがヤラれている様子を見聞きしているうちに、すっかりサカってしまい、それで法師がきたら大喜び、ですよ。ただのエロババァじゃないですか。

 この段で一番驚くべきは、やはりこの法師の精力でしょうね。
軽く数えて3発は発射してます。
もっともっとイケそうですしねぇ…。
アホエロ坊主じゃないですか。

 これこそが、エロ本の醍醐味、となのでしょうね。



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あきゅろす。
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