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SHUFFLE!-Only good days-
関係は?



「稟くんお帰りなさい♪」


「ただいま。ちょっと四人分のコーヒー出してくれないか? シアとネリネが来たから」


 思った通り、楓はキョトンとした顔をしながら立ち尽くしている。俺があえて名前を言わないから気が付かないのも無理はないか。


「やっ、久しぶり♪」


「俊樹くん!?」


 どうやら楓は俊樹のことをしっかりと覚えていたようだ。じゃなくて俺が物覚え悪いだけなのか? どうなんだよ俺!

 さすがに自分をせめている場合ではない、とにかく三人をリビングへと案内することに。それにしても改めて俊樹の身長の高さに驚かされる。立っていても十分高いが座ってみるとさらに高く見える。


「初めましてリシアンサスです。ちょっと長いのでシアって呼んでください♪」


「ネリネと申します。よろしければリンとお呼びください」


「……プリムラ、よろしく」


「………」


 シアとネリネ、そしてプリムラの自己紹介が終わった後、俊樹は何かを考えるかのように手を顔の前に置く。だがそれもほんの少しの間で、すぐに柔和な表情へと戻った。

 ともあれ十年前の友達との再会、まずは素直に喜びたいところだ。


「俺の名前は鵜飼俊樹、こちらこそよろしく♪」


「そういえば何でお前ここにいるんだ? もしかして転校か?」


「そうだよ。ちょっと親の都合でね、こっちに戻ってきたんだよ。とは言っても親はこっちには来ないし、住むところもまだ決まってないし当分はどこかに泊めて貰うしかないよな……ハァ」


 なぜかいやな予感がする、確かプリムラが来たときもこんな感じのパターンだったような気がする。大体俺自身が居候している身だし、泊めてあげたいのはやまやまだが。今回だけは無理があるんじゃ……


 ピンポーン♪


 ふと玄関のチャイムが鳴り響く、樹や麻弓だったら必ず連絡はいれてから来るからその二人は無いとして、ほかに可能性があると思われる人は楓のおじさんあたりが考えられるが、今回の出張は一年近く帰ってこれないわけだし、かといって思ったよりはやく出張が終わったとも考えられない。つまり考えられる可能性はただ一つしかない。


「稟殿ぉ! いるかぁ!?」


 やっぱりそうだ。忘れたくても忘れられない声に歩くと鳴り響く足音と言ったら俺の頭の中には一人しかインプットされていない。


「やぁ稟ちゃん! 元気そうで何よりだよ」


 ついでに魔王のおじさんまでついてきていた。シアとネリネの二人も思わずその場に立ち上がっている。

 あえて何も言わない、何も言いたくない。つっこむと散々な目に遭うから。


「ん?」


 見慣れない俊樹の姿に気が付いた神王のおじさんは不思議そうに俊樹の顔をのぞく。まるでどこかで知り合っているかのような顔つきで。そして何かに気が付いたかと思いきや、俊樹の肩へ手を置く。


「おめぇさんどこかで見たことがあると思ったら、鵜飼んとこの息子じゃねぇか! いやぁでかくなったなぁ!」


「本当に久しぶりだね俊ちゃん♪」


「あ……はい。お久しぶりです」


 は? 今俺の耳が異常起こしていないなら飛んでも言わなかったか!?


「俊樹くんは神王様と魔王様とどういった関係なんですか?」


「俺の父さんが研究所で働いていたんだ、その都合で俺は転校したわけだし……」

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あきゅろす。
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