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SHUFFLE!-Only good days-
笑っていてくれ



「稟くん!」


 俺は声の聞こえる方へと振り向く、そこには涙を流して息を弾ませている楓がいた。公園に来ることが遅かったことから、どうやらおじさんに真相のすべてを聞かされたようだ。

 楓は震えながらも一歩一歩確実にこちらに近づいてくる。殴られるものと思い、ギュッと目をつむる。しかしいつになっても殴られる気配がない、俺は恐る恐る目を開く。するとそこには涙を流しながら俺に必死に謝る楓の姿があった。


「ごめんなさい……ごめんなさい……」


 何度も何度も、こちらが申し訳なく思うくらい楓は謝ってくれた。何でだろう俺も涙が頬を伝う、楓には生きていてほしいとは思っていたが、やっぱり楓が元に戻ってくれることを何よりも願っていたのかもしれない。


「もう良いよ楓、俺は大丈夫だから……。でも一つだけ、これからはずっと笑っていてくれ」


「はい……はいっ!」


 久しぶりに見れた楓の笑顔、それは俺を心の底から癒してくれた。

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あきゅろす。
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