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SHUFFLE!-Only good days-
久しぶりの買い物



「………楓?」


「すぅ……すぅ……」


「寝てる……か」


 家に帰ってきた俺は真っ先に楓の部屋へと駆けつける。

 そこには可愛らしい寝息をたてながら寝ている楓がいた。


「……うん、熱も下がってきてるな」


「うぅ……ん」


「!!? ……何だ、寝言か」


 一瞬、俺の存在に気がついて起きたのかと思ったけれども……どうやらただの寝言らしい。
さて、一体どんな夢を見ていることやら。


「さて、と……」


 問題は晩飯をどうするか。


帰ってきてからすぐに冷蔵庫の中を確認したが、食材の量は少なく、全員分を作れるかどうか微妙なところだった。


 だが、このままでは今晩は飯抜きということになる。

仕方がない、買い物に行っておくか。



俺はどこかのスーパー特売をしていないかと、テーブルの横に揃えてある広告を引っ張り出し、スーパーのチラシを見ていく。

 ふむ……豚モモ切り落としが百グラム九十八円か。

安いかどうかって言われると安いとは思うが、肉の中でも比較的堅い部分がこのモモ肉。

ちなみにマメ知識として言うならば、バラ肉は脂身が多く好みが激しいが比較的柔らかい部分。

ロース肉は味も風味もすべて良いが、値段が高め。

また肉の産地には国産、米国産、豪州産など様々な場所があり、国産の肉がもっとも高い値段が付いている。

まぁマメ知識はこのくらいにしておこうか。


「ふーむ、取りあえずスーパーに行ってみるか」


「えっと……味噌も確か切らしていたよな、後は……砂糖も」


 主婦になりきった感じで、俺は食材を選んでいく。

 正直食べれれば良いって言う人もいるとは思うが、健康やバランスにも気を使うことが大切なため、慎重に選んでいる。

 シアの家の場合は…………多分関係がないかもしれない。


───えっ!? 何で関係がないかって?

………おじさんが好き嫌いなしの無敵超人だからですよ。


「ふむ……まぁ、こんなものか」


 買い物かごの中に入れた商品を眺め、何か足りないものがないかどうかを確認する。


「あれっ、稟ちゃん!?」


「あ、亜沙先輩?」


────

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