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SHUFFLE!-Only good days-
全然進んでないじゃん……



「うーっす」


「おっ、来たか!」


「悪い、心配かけたな」


 すぐに身支度を整えて家を飛び出した俺は、二時限目の休み時間から授業を受けることになった。

 とはいっても今は学園祭前の準備期間であるため、授業は基本的に学園祭の準備になっている。

 とりあえず俺は自分の席に腰を下ろす。

すると待ってましたとばかりに、シアが俺の机にやって来た。
それに続いてキキョウ、ネリネ、リコリス、麻弓、俊樹、樹がやって来る。


「稟くん稟くん、カエちゃんの調子はどうだったの?」


「大丈夫でしたか?」


「まぁおそらく風邪だろう。解熱剤飲ませたから、今は熱が下がっているだろう」


「とりあえず楓の体にはこれといった異常はないってことか?」


「あぁ、まぁな」


 一同に今の楓の様子を説明すると、無事であることが分かったのか胸をなで下ろす。

ってその前にただ単に俺が楓に何かをしたとか勘違いしたんじゃないだろうな!?


………まぁいい、とりあえず今どこらまで準備が進んでいるのかが知りたいものだな。


「んで、今どのあたりまで準備が進んでいるんだ?」


「てへ、実は全然進んでなかったりするのですよ〜♪」


「麻弓、それは自慢げに言うことじゃないだろう。それに胸を張るなら、もう少し胸が大きくなってからの方が良いんじゃないかい?」


「天誅!!!」


「ギャアァ!!? あ、新しい世界が……!!」


 麻弓のエビフライにより、吊し上げられる樹。

仕舞いには鞭で叩かれていやがる。今は声をかけない方が賢明な感じだな。


「材料は買ってあるのか?」


「あぁ、昨日俺が買っておいたよ。恥ずかしい思いをしながらな」


「分からんでもないな、その気持ち」


 昨年買いに行かされたのが俺だったから、俊樹の気持ちが理解できないわけでもない。

ただ荷物を見てみるに、どう考えても俺の買い物の時よりも量が多いけど。

 しかしまだ準備が始まっていなかったとはな、麻弓なら我先にとばかりに準備を始めそうな気がするんだが……俺の気のせいだろうか。

まぁ遅れる原因になりうるっていうと、やっぱり樹だよな…………まぁ当の本人は吊る下げられて叩かれているけど。


「麻弓、そいつはほっといて準備を始めた方がいいんじゃないのか?」


「あ、そうなのですよ!!」


「降ろしてくれー!!」


 樹をほったらかしにして、準備を始める俺たち。


───樹、ドンマイ。

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