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SHUFFLE!-Only good days-
永久に幸せがあらんことを



「キキョウってさ、変わったよな」


「なっ!? 何言ってるのよ急に!?」


「いやいや、言葉通りの意味ですよ?」


 何となくからかってみたくなった俺はキキョウが反応しそうな、言葉を並べる。
すると案の定簡単に食いついてきた。


「べ、別に変わってなんかいないんだから!! へ、変なこと言わないでよね!!」


 顔を赤らめて恥ずかしげに視線を背ける。
全力で否定をするキキョウを見ている俺の方が恥ずかしくなってしまうわけで……。


「でもなんか、嬉しそうじゃないか?」


「っっ!? 稟、なんか知らない。フン!」


「おいおい、そんな拗ねること無いだろう?」


 とは言うもののさすがにやりすぎたか。
うーん……何気に俺ってS気が強いのかもしれないな。


「う〜キキョウちゃん可愛いっす。抱きしめたいっす」


「こ、こら!! シア!!」


 横で見ていたシアはというと、ごらんの有様。
キキョウちゃん可愛いっす〜とか言ったかと思うと、突然キキョウの後を追いかけ始めた。

 当然キキョウはこれにギョッとし、公園の周りを走って逃げ出す。


「シ、シア!! 止めてって」


「姉妹のスキンシップだって〜!!」


「ハハハ……どこまでも元気なお姫様たちだ」


 俺は姉妹のスキンシップに思わず笑いがもれてしまう。

 シアもキキョウも本当に仲が良いんだなと改めて実感する。

 そう、俺がしていた心配は杞憂だったようだ。

もう、悩むことなんて何もないだろう。



───そう





───彼女たちなら





───生涯ずっと





───共に生きていけるだろう。





───彼女たちはもう独りぼっちじゃない





───だからこそ俺は願う





───彼女たちに永久の幸せがあらんことを。

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あきゅろす。
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