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守護の鬼〜strange bloods〜
ミノタウロス...
しかし、ミノタウロスは斧を盾に氷柱の炎弾を受け止める。
しかし、それはダミー。衝撃によって舞い上がったほこりを煙幕変わりにして、ミノタウロスの頭上から、再度炎を噴射する。

「ぐぁ...」

そして、空中でも加速可能なブースターでミノタウロスの懐に入り込んだ氷柱は拳に炎の鎧を纏い...

「だらぁ!」

ボディーへ思い切って振りきった右ストレート...
その衝撃でミノタウロスは3mほどもある巨体を宙に浮かして、吹き飛ぶ...

「く...クソ...テメェ...鬼の子か...」

「いかにも!俺は鬼の子だ...ふん!」

氷柱は、再び足に蒼炎を纏い、ミノタウロスが体制を立て直す前に標的へと接近する。

「どおらぁ!!」

「くっ...」

渾身の力を込めて放った拳はミノタウロスを捉えることは叶わず、ミノタウロスの後ろの壁を破壊した...。

「いっ...!?」

避けられるとは思っていなかったのだろう。空振りしたおかげで、氷柱の体制が崩れた。
そこをミノタウロスは避けた氷柱の腕を掴んで...

「ふんっ!!!」

まるで足元落ちている石ころを投げるかのように、氷柱を軽く投げとばした...
背後に迫り来る白い壁...だが、投げ程度では氷柱にとって攻撃ではない。

「よっ!」

氷柱は、体をクルッと一回転させ、衝撃を足で吸収して着地する。
しかし...一息ついているヒマなどなかった。
気付いた時にはミノタウロスの身体は氷柱の目と鼻の先にありアッパーを放つ体制をとっていた...

「死ねぇ!!」

「っ...」

しかし氷柱は、ミノタウロスの左腕による、アッパーを紙一重で避けた...が、
そのアッパーの体制から間を開けず、ミノタウロスは右腕に持っていた巨大な斧を横から一閃する...

ガスッ...
鈍い音がした...斧が氷柱の腕を捉えた音...骨がきしむ音...

「はぁ?!う、腕で止めたただとぉ?!」

「つぅ...痛ぇ...」

腕に炎を纏って防御力を上げた腕で防いだはとはいえ...さすがにダメージの全ては防ぎきれなかった。腕の半分程まで斧がめり込めんでしまっている。

「く...咆哮...竜巻だああぁ!!」

「な!...口からだと?!....く...」

不意をついた口からの風技。しかしそれも、かわされた...見かけに似合わず、すばやいミノタウロス。

「なるほど...貴様、かなりの力を持っているな...ならば...そろそろ本気でやらしてもらう...。」

「本気...か...。」

氷柱はには今までで充分ミノタウロスは本気に見えていた。
しかし本当に今まで手加減してたとしたら...と考えると氷柱に、怒りとイライラが込み上げてくる。

「とっ...」

突如、一本の矢がミノタウロスの後方から飛び出してくる。
しかし氷柱はは風壁を作り、その矢をなんなく防いだ。
しかし、矢はその一本だけではなかった...。

「殺れ!」

ミノタウロスの合図と同時に、今度は無数の矢が次々とミノタウロスの後方から飛び出して来る。

「っ...」

氷柱は再びその矢を風壁で防ぐ。
しかし矢が多すぎて視界が遮られ、ミノタウロスの位置を確認できない。

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あきゅろす。
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