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守護の鬼〜strange bloods〜
買い出しに...
「はああぁ...」

「おぃ、氷柱!でけぇ溜め息ついてんなよ。」

「だってよぉ...なんで買い出しに俺達が...」

「仕方ないだろ...だって...」

襲撃から結構な日が過ぎた。
しかし守護棟の修理が進まない。一通りの形は出来たからま守護棟としての機能は果たしているが、そこからの仕上げが全然進まない。
氷柱と烈火が何回も穴開けたり壊したのが主な原因なのである。
そのために、壊し過ぎて使い物にならなくなった材木がいくらかあるので、氷柱達は、鬼と化した沙奈にビンタされ、顔を風船のごとく、烈火と氷柱は柱の元となる木材を買い出しに来ているという事だ。

「おぃ...どうしたんだ?あの子」

二人の近くで小さな子どもが大声で空を指さして、泣いていた。
指の先には風船が...どうやら風船を飛ばしてしまったようだ。

「あ〜あ...こりゃあまた...高く...て?!おぃ!烈火?!」

烈火は紅の炎を足に纏ってブースターで飛び上がった。高さにして30mは軽い。

「ほぃ!」

何の苦もなく風船をさらった空から風船取り戻して、着地の姿勢に入った。
着地前に4回転...クルクルクルクル...スタッ...とはいかず、ドカッ!

「ぶほ!」

氷柱にとっては、見ている側も痛かった。それ程にまで、みごとな顔面着地だっからだ。

「っ...はぃ...」

「わぁ〜い!ありがとう。お兄ちゃん。すごぃね〜」

「だろ?」

「鼻血。」

「そっちかよ!...確かにスゲー鼻血...カッコ悪いぜ...烈火...」

「うるせぇ!」

と、子どもの親らしき人物が駆け足でやってくる。
そして子どもの手をとる。

「はやく!行くわよ!」

その親は少し離れたところで振り返って、烈火を汚らしい物をみるような冷たい視線で睨みつけた。

「奇神≠フ子なんかと話しちゃいけないって言ったじゃないの!」

(っ...なんだよ...あの態度...俺もそうなんだから俺も言われてるよぅなもんだ...)

「ま、仕方ねぇさ。こんな場所で竜の力なんか使っちまった俺が悪かった。」

そう...紅の炎は竜の証。
鬼の子≠フ氷柱の蒼い炎と同じく、烈火も竜の血を継ぐ竜の子≠ネのだ。
一般人はこのような…の子≠まとめて奇神の子と呼んでいる。

「ま、最近、奇神の子の力を悪用した犯罪多いし、仕方ないさ。」

「だな...さて、ジャンボエン●ョーはどこだ?」

「あっちだ。」

氷柱達はジャン●エンチョーへ突入した。

「おい...同じ字を隠せ!伏せ字の意味が無くなるだろ...ま、それはそうと、行くか!」

...............................。

「うぁあ...重てぇ...」

「持つか?烈火...」

材木の7割を烈火が持っている。そうなれば重いのは当然。キロ数にして300キロはあるだろう。だが...

「ナメんな!氷柱!俺を誰だと思ってんだ!」

「そんな言うなら止めないケドさ...」

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