守護の鬼〜strange bloods〜
被害は...
しかしできるキマイラはなりそこないばかり。
しかし、苦心の末、やっと一匹完成したので、力試しに、ということで守護棟潰しに回った。
「しかし...勝手なヤツらだな...さっきのラジオだと、鬼遊科学の襲撃にあった守護棟のヤツラ、過半数が死んで、後も重症だってよ」
「人の命をなんだと思ってるんでしょうねぇ...」
「まったくだ。奇神の命もなんとも思ってねぇし...」
氷柱の口調と表情からは、だ、ふっきれないというような、スッキリしてないというよな事が見てとれた。
「しかしなぁ...潰された守護棟のヤツらも情けねぇ...」
このニールの意見には氷柱も賛成した。守護士はかなりの訓練を、日頃積んでいるハズなのだ。
たかが建物が崩壊しただけで死んだり重症ということは訓練やトレーニングを怠っていたという証拠。
「確かに鬼遊科学の言うとおりだ...平和ボケしてる...どんだけ怠けた守護士達なんだよ....」
「ま、君たちが無事でよかったです。」
「...安心...したょ。」
「ま、生きてて当然!死んだりした方がおかしいんだよ!」
彼ら三人はが帰って来て人手も増えた。
守護棟の修復には大助かりである。
「さぁ!修理だ修理。」
「次は崩ないでよね?」
物凄い殺気が沙奈から感じとれた。
次、崩したら平手だけではすまないだろう。
「...はぃ...」
ガシャッ...
しかし背後で再び何かが崩れる音。
崩れた場所には烈火が立っている。
しかも崩れ方は氷柱のよりも悲惨だった。
「れ〜っか〜?」
「違っ...コレは誤解だ!強度を確かめようとしたら...」
「アンタが叩けば壊れるに決まってるでしょうが!」
ビッタァーン!
氷柱と同じく平手打を喰らった烈火は「クハッ」と白眼を剥いて倒れた。
どうやら平手の威力は破壊ヶ所の面接大きさに比例するようだ。
「...烈火...が...わるぃ。」
「ず...ずみまべぶ(すみません)でした。」
「わかればいい。直そっ!」
「よ〜っし!やるぜ!ついでに改造でもしちまうか。」
氷柱達は守護棟の修理にとりかかった。
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