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治療法
まいほーむU(ALLドクター)担当
みんなの前で大きく転倒したあたし達。

あたしは唇に何か違和感を感じながらゆっくりと目をあけた。

そこには鼻と鼻が触れそうなほど近くにいる相葉ちゃんが。

「っえ!?」

雅:「うわぁ!」

二人はお互いから逃げるように離れた。

和:「あんたら、いきなり何やってんですか?」

雅:「にっ、ニノ!?」

「あたし、今何した?」

潤:「何したって(笑)」

翔:「お前ら…。」

智:「えっとねー、転んでチュウ!」

いつ起きた(汗)

あたしが事態を把握仕切れていないでいると、

雅:「チュウしちゃった!」

と跳び跳ねて喜ぶ相葉ちゃんの姿が。

バシッ!

和:「あいばか!もぅ、これ事故だよ!」

潤:「そうだって。謝りなよ。」

雅:「ぅん…。なんかゴメンね?」

「全然…ってか、何で…。」

翔:「相葉ちゃん、確認取っとくけど事故だよね?」

雅:「事故だって!松潤じゃねーもん!」

潤:「あ?」

雅:「ヒィ!」

小さく声を上げたかと思うと一目散にリビングを出ていった。

智:「なんかさぁ。」

翔:「おっ、何?」

智:「もぅ、日暮れちゃったよ(笑)」

「あぁ、本当だ。」

潤:「飯にすっか!」

和:「それもそうですね。」

翔:「じゃ、今日は新メンバーも加わったという事で。パーティーやりますか!」

「ありがとう!」

潤:「じゃ、俺と翔くんで買い出し行ってくるね。」

「うん。」

和:「行ってらっしゃい。」

智:「行ってらっしゃーい。…フワァーッ。」

「眠い?」

智:「うん…ちょっと寝てこよっかな。」

と、大野くんはリビングから出ていった。

リビングには二宮くんとあたしが残った。

二宮のゲーム機の音だけが虚しく響く。

「にっ、二宮くん。あのさ、」

和:「ニノでいいよ。」

「ニノ?」

和:「あー、やっぱ女の子には和って呼ばれたいかも。」

「和…。」

和:「なんですか?」

「あたしの部屋って…。」

和:「あぁ、まだ案内してませんでしたね(笑)」

ゲーム機をテーブルに置いて立ち上がり、あたしに近付く。

和:「こっちですよ。」

とあたしの手を引っ張った。

「ちょ、手!」

和は立ち止まり、まっすぐにあたしを見つめた。

和:「いやですか?」

いやとは言わせないオーラぷんぷん出してますけど…。

「べ、別に…。」

和:「じゃ、行こうか。」

とリビングを出た。

和:「ここがあなたの部屋。」

リビングを出てすぐ右の部屋だった。

和:「で、その隣が翔くん。その隣が相葉さん。向かいが松潤。隣がリーダーで、その隣が俺の部屋です♪」

「リーダーって?」

和:「大野智のアダ名です。ちなみに、部屋の前に名前とか書いてませんから誰が誰の部屋とかは今覚えてくださいね?」

「はっ!?」

えっ、ちょっと待って(笑)

完全に今覚える体制で聞いて無かったって!

和:「じゃ、次いきますよー。」

「え、や、ちょ。」

あたしの言葉を無視してズカズカと先へ行く。

和:「ここがお風呂。」

和:「こっちがトイレ。」

「あ、わかった。」

和:「後は自分で探検してくださいね。」

探検するほどでかくないだろ。

この家。

和:「じゃ、俺リビング戻るから。」

「あ、うん。ありがとう…。」

あたしは彼の細い背中を見送った後、自分の部屋へ向かった。

ガチャ…

真っ暗で何も見えない。

「電気どこだ…。」

手探りでなんとかスイッチを探し当て、電気をつけた。

部屋はマズマズの広さだ。

オプション品なのか、テーブルとベッドが置いてあった。

「よし…やるか!」

実家から持ってきた全ての私物を部屋に置く。

最後に犬のヌイグルミをベッドの脇に飾って出来上がったマイルーム。

「はぁー、できたぁーっ!」

なかなかいいかんじに仕上がった。

「フフッ。」

何だか嬉しくなって、つい笑ってしまう。

ガチャ…

その時、急に部屋のドアがあいた。

→Vに続く

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あきゅろす。
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