治療法
まいほーむT(ALLドクター)担当
母:「本当に行くの?」
父:「大丈夫なのか?」
そんな心配性な両親を振り切って上京してきたあたし。
念願だった、全国的に有名なトップクラスの大学に入学する事が出来たのだ。
駅から出て、入居予定のマンションへ向かう。
あたしが住むマンションは最近増えてきていると言う、「シェアハウス」という物なのだ。
リビング、トイレ、お風呂、キッチンが共用で後は各自にプライベートルームが与えられる事になっている。
「・・・ちっさ!」
シェアハウスはあたしが思っていたよりも小さかった。
「こりゃ、マンションというより一軒家だね。」
玄関まで歩いていくと、表札が目に付いた。
「大野、櫻井、相葉、二宮、松本・・・。」
相葉とか、珍しい名字だなw
そんなどーでも良い事を思いながらインターホンを押す。
チンポーン♪
・・・あれ?
もう一度。
チンポーン♪
・・・留守?
目線を下に降ろしていくと、ドアノブが目に入った。
あいてるわけないよね。
そう思いつつドアノブをひねった。
ガチャ・・・。
あいたよw
あいちゃったよw
ドアを開けて恐る恐る中を覗いた。
最初に目に入ったのは脱ぎ散らかされた靴。
それは一足だけで、後はみんなきれいに靴箱に収まっていた。
「靴があるって事は居るんだよね・・・?」
そう口に出した瞬間、リビングらしき部屋から大きな声が聞こえた。
?:「アヒャヒャヒャ!」
?:「もぅ、うるさいよ。早く掃除しないと新しいルームメートきちゃうじゃん!」
もぅ、来ちゃったんですけど・・・。
掃除が出来ていない様だし。このまま行ったら迷惑かな。ちょっとその辺ブラついてこよっかな。
そう思い、出ようとした時だった。
?:「ちょ、俺トイレ行ってくるわ。」
えっ!
あたしがリビングの方を向いたと同時にリビングのドアが開いた。
?:「あれ?」
若い、男の人があたしを見た。
「ぁー。・・・えっとー。」
?:「もしかして、ルームメート?」
「ぁー。そぅです。」
?:「インターホンとか押してくれてたりしてた?」
「まー・・・。一応。」
?:「ぁー。ゴメンね?なんかうるさかったからさ。聞こえなかった。」
「いぇいぇ。てか、こっちこそ勝手に入っちゃって・・・。」
?:「全然^^こっちどうぞ?」
あたしは靴を脱いで靴箱に入れ、リビングの方に歩いた。
?:「みんなー。ルームメート来たよ!」
「は、初めまして・・・。」
部屋にいた男3人が一斉にこちらを見た。
?:「ぁー!女の子じゃん!」
と、無駄に大きな声で喋る暗い茶髪の彼。
?:「そこ!?」
と、鋭くツッコミを入れたちょっと華奢そうな彼。
?:「散らかっててゴメンね。」
と、落ち着いた声で話す・・・顔が覚えやすそう?な彼。
?:「はじめましてー。」
と、フニャっと笑って挨拶してくれるなんだか眠そうな彼。
?:「こっち来て。」
と、あたしを一番初めに見つけてくれた彼。
あたしは大人しく付いていき、ソファに座った。
すると、あたしが座ったソファを中心にして男5人が囲んだ。
?:「これからよろしくね?」
?:「自己紹介しようよ!」
?:「それもそうですね。」
翔:「俺、櫻井翔。」
あたしを見つけてくれた彼だ。
雅:「俺は相葉雅紀〜!あーばちゃんって呼んでねー。」
和:「二宮和也です。」
潤:「松本潤。」
?:「・・・Zz。」
翔:「智くん?」
和:「ちょっと、おじさん寝ないでください。」
智:「ん〜。オイラ、大野智。」
「どぅぞ、よろしくおねがいします!」
五人:「よろしく〜!」
潤:「さて・・・。掃除の続きやりますか。」
雅:「うっわぁ〜部屋汚ねーw」
和:「あなたが悪化させたんでしょ?」
雅:「俺知らねw」
とリビングから出て行こうとする。
潤:「あ!ちょ、捕まえろ!」
その時あたしが一番彼の近くにいたみたいで。
翔:「ほら、行けッ!」
と背中を押され捕まえる羽目に。
「えっ!あ、ちょっと。」
彼の服の裾を捕まえて、ひっぱった。
雅:「うわぁ!」
「わぁ!」
二人バランスを崩し、大きく転倒した。
翔:「え、ちょ、だいじょ・・・。」
唖然。
潤:「どした・・・?」
無言。
和:「ふふッ。何やってんですかw」
妖笑。
智:「Zz・・・。」
爆睡。
→Uに続く。
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